【植物が出てくる本】『花競べ』朝井まかて
今回は時代小説です。
私は日本史には疎いので、若干不安を抱えながら読み始めましたが、ぐんぐん引き込まれ、あっという間に、この作品のファンになってしまいました。
『花競べ~向島なずな屋繁盛記~』朝井まかて(2011年:講談社)時は江戸時代。向島で苗物屋を営む花師の新次は、植物を愛する根っからの職人。新次が育てた苗物は活き活きとして花つきが良く、妻のおりんのアイディアによる、植物の「お手入れ指南」も評判を呼んでいました。
当時の江戸は園芸ブームの真っただ中。育種の出来栄えを競う