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芳川
2024年4月24日 20:57
前回のプロセスでは背景色である金色を準備しました。今回からやっとモチーフの描画にかかります。まず、細かく陰影を意識し、固有色を塗る前の下地色(緑、紫、茶色、赤)で、立体感を意識しながら描画をしていきました。※下地色は、最終的には見えなくなるものですが作品画面のもつ個性に大きく影響させる工程です。下地にどんな色を使用するかが決まっているわけではありません。作家が描画を最終的にどんな印象
2024年3月14日 00:22
ずいぶん間が開いてしまいましたが、今回は黄金テンペラを作るために白亜下地に金箔を貼る作業が進行したので【制作過程3】の続きをレポートします。今回は、初取り組みとして日本の技法である「箔あかし」という方法で画面に金箔を貼ります。また、320㎜×210㎜と以前に作った作品の4倍以上の大きさなので、失敗は覚悟の上で取り組みます。●うまくできるかどうかわかりませんが「えいっ」とやってみました。
2023年12月28日 09:46
2023年12月27日。今回は描画の仕上げをして画面を完成させました。ハイライト部分の調整と衣類の装飾をアキーラゴールドを使って描き入れました。アキーラゴールドというのは水溶性の描画絵具ですが油彩画の上にもテンペラ画の上にも書き足すことができるの大変便利です。(乾燥すると耐水性になります)このような古典技法の絵画は、例えばダヴィンチが終生描きこんでいた「モナリザ」のようにいつまでも描
2023年4月12日 21:06
●マニアックな技法が好きというだけでつくってます。タイトルから「そもそも、テンペラってなに?」と思われるかもですが、それは長い作業工程と技術が必要な(だけど地味すぎる)イタリアの古典絵画技法、作っている人が少ない技法なのでノートにプロセスをまとめることにしました。美術館の絵画作品のキャプションをみて”テンペラ”って書いてあったら、それはこの技法(笑)古典ではボッティチェリが有名ですが、近代