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 今日は、日本の高校現場にいた時に私が担当した、教職大学院からの実習生(現 社会科教諭)と、久しぶりにオンラインで話しました。かつて現場での実習をしている時は、授業の後に授業展開ついて協議したり、教育に関する議論が盛り上がっていたのを思い出します。

 そんな彼も今は公立高校に採用され、社会科教諭として現場で立派に働いています。
 彼が教諭として現場に出て、1年目で苦労していることや、働いていて楽しいこと、現場で感じる疑問や達成感などを色々話してもらいました。
 高校現場が大好きだった私にとっては、どんな話も全てが羨ましくとても刺激になりました。

 また、日本とオランダの教育制度は全く違うので、それについて意見交換をしたり、来年度からスタートする新カリキュラムの話などの他に、お互いの新生活の話など、時間はあっという間でした。

 新カリキュラムの話に関しては、日本の教育も探究に向けて舵を切りたいけれど、現場としてどう授業をして良いのかわからないと感じている教員がいたり、入試自体があまり変化していないと感じることから、逆にこれからどうして良いのかわからないという声が多いそうです。
 現場では、新しいカリキュラムの実施に向けて不安になっている教員がたくさんいるのだろうと想像しました。

 そんな時に、明確に教員を導いてくれる研修であったり、授業をするための補助となるツールが充実していれば、多くの教員が自信を持って授業に取り組む事ができるのではないかと、ここオランダに来て思います。

 私は現場にいる時に、「探究」と「マーク式テスト」がどう考えても合わないと思っていました。
 その時の私は、生徒のために授業をどう構成すれば良いのか、生徒たちが社会で生きていくために必要な教育とは一体何なのか、ということに疑問を持ちました。そして、他の要因も含めて、より教育の視点を広げるために海外に住むことを決意したのです。

 現場で働いている教員は、授業以外にも校務分掌や部活動、委員会などの業務を抱えながら、新しいカリキュラムに対応していくために、いろんな考えを出していかなければならない状況だと思います。
 今の日本の子どもたちが、社会で幸せに生きていくために必要な「生きる力」を磨くために必要な教育として、新しいカリキュラムが機能してほしいと願います。

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