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R-1グランプリ 2024 感想・採点メモ


1.真輝志(458点/4位タイ)

 こっちの笑う態勢になっていなかったのか、前半の笑いどころがやや少なく感じました。一方で、後半にかけて「バグ」「女の子の登場」「軟式ラグビー部」など笑いどころが増えていき、綺麗な終わり方をしたと思います。大会に弾みをつける爽やかなコントでした。

個人採点:88+2=90点/8位 ※トップバッターのハンデとして、個人採点に2点上乗せしています。

2.ルシファー吉岡(475点/1位通過)

 1回目のベルが鳴ってシステムを理解してから、2回目3回目とどんどん面白くなっていきました。後半に展開しつつ最初の方の天丼に戻ってくるあたりの構成も巧みでしたし、何より今大会で1番笑いました。素晴らしかったです。

個人採点:95+1=96点/2位 ※2番手のハンデとして、個人採点に1点上乗せしています。

3.街裏ぴんく(471点/2位通過)

 前提として、漫談というスタイルを真面目に見るのは今回が初めてになります。それもあって笑いどころを理解できないところもありましたが、題材があまりにもありえなさすぎた(作戦かもしれません)のと、緊張が伝わってきたところ、スタイル的に短いスパンで爆笑を生み出すわけではないというところから評価しました。
 ただ、つかみや要所での技術面は達者でしたし、もちろん面白かったです。結果的には2本見ることができて良かったと思いました。

個人採点:91点/4位タイ

4.kento fukaya(452点/8位)

 1発目で「なんか嫌だよね~」と感覚に訴えたものの、何となく共感しきれないまま始まってしまった印象があります。途中の大喜利部分では強いものもあっただけに、全ハマり出来ていないのが惜しいところでした。ちなみに、マッチングアプリにはこのレベルのヤバい人はゴロゴロいると思います。

個人採点:90点/6位タイ

5.寺田寛明(455点/7位)

 昨年の既視感からか、kento fukayaさん同様ハマる部分とハマらない部分に差があった感じがしました。あとは4分になったことで間延びしたのか…掴みが良かったところと後半の「暗澹たる」が盛り上がったことを考慮して1点上につけました。
 4年連続で出てきているにもかかわらず、毎回絶対に面白いくだりがあるってやっぱり凄いなと思いました。

個人採点:91点/4位タイ

6.サツマカワRPG(457点/6位)

 もう………凄かったです。最初から最後まで狂気と笑いどころが最大限に詰め込まれており、展開も綺麗だなと思いました。狂気が笑いに勝ってしまったということで点数を抑えられたのかもしれませんが、私自身はかなり笑いましたし、何よりも作品として凄みを感じました。

個人採点:96点/1位

7.吉住(470点/3位通過)

 寺田さん同様、既視感のためか私の点数は伸び悩みました。吉住さんならもっと展開してきそうだよな…というか。豹変してからはもちろん爆発的に面白いだけに、ぶりっ子状態の時間が長く続いてしまうのが勿体ないと感じました。

個人採点:90点/6位

8.トンツカタン お抹茶(448点/9位)

 歌に従ってネタが進んでいくという関係上笑いが連続していかないのと、くだらない以上の笑いがあまりなかったです。ただ、かりんとうの車を運転しているお抹茶さんの幸せそうな表情は一級品でこれだけで笑えますし、味わい深い良いネタだったと思います。色々あって曲が変わるらしいので、1粒で二度おいしいですね。

個人採点:87点/9位

9.どくさいスイッチ企画(458点/4位タイ)

 ネタのドタバタ感とどくさいスイッチ企画さんの見た目がとてもマッチしており、かつ展開もあって物凄く面白かったです。時間経過をご自身で発声するからこそ面白さが増幅するというか。私自身は後半でそこまで落ちた感じもしなかったので高得点になりました。

個人採点:94点/3位

最終1.吉住(2票:野田、陣内)

 最初に真面目な状態を見せた分、格段に入り込めました。少し作品性が強くて爆笑が続く感じではなかったのですが、言葉で見せつつ演技で見せつつ、これぞ吉住さんというべき素晴らしいネタでした。

個人採点:94点→投票

最終2.街裏ぴんく(3票:ザコシショウ、野田、小籔)

 見慣れたおかげか題材のおかげか、こちらも1本目より楽しめました。モー娘。の初期メンバー候補というのが掴みで吐く嘘みたいなノリでしたし、そこから「悦夫・越・嗚咽先生」のくだりは本当に信じそうになりました。噓漫談の真骨頂を見た気がします。

個人採点:93点

最終3.ルシファー吉岡(0票)

 「大学生の多いアパートに住むおじさんはヤバい」という固定観念を持っているせいか、ネタの中でそのヤバさを越えるものが無いというか予想の範囲内に収まった感じです。1本目が1人に最適化したネタだとするなら、こちらのネタはダウ90000を交えて大人数でやってほしいネタに感じました。

個人採点:90点

終わりに

 街裏ぴんくさん優勝おめでとうございます!吉住さんと甲乙つけがたかったですが、最後に会場を巻き込んだのはぴんくさんかと思いました。世論を見ると風当たりは強いものの、見慣れたり受け入れられたり見る側が前のめりになったりすることでどんどん面白さが広がっていくと思うので、今後の活躍がとても楽しみです。

 ここまでお読みいただきありがとうございました。今回「芸歴制限が撤廃されてレベルが上がった」という声をよく聞きます。私は芸歴制限があった3年間もネタのレベルが高かったと思いますが、幅広い芸を見ることができたという意味では撤廃して正解だったと思います。これから更にR-1グランプリが復権、発展することを願っております。





















愚痴

………だからこそ、









 「kento fukaya 450点」みたいなちょっとしたミスが嫌なんですよ。生放送が円滑に進むならこれぐらいのミスは大したことないと思っているんですが、こういうニュースに付け込んで「今年もヤラセだ!」なんて叩かれ方をするのは本当に馬鹿らしいです。

 どうしてもR-1グランプリを叩きたい人がいるんでしょうが、リニューアルして大きく叩かれた2021年から見て格段に良くなってます。ネタの面白さや芸人さんの実力なんて言わずもがなです。

 もっと言えば、視聴率5%まで下がったら視聴者もある程度先鋭化されていくはずなんですが、そんな濃いファンがなぜ街裏ぴんくさんの面白さを理解できないのか、理解できないとしても「ヤラセだ!」などと騒げてしまうのか。ファンでもない、下手したら番組を見てすらいない人達なのでしょうか。言い方は悪いですが面白いものが発展していく上で、邪魔でしかないんですよこんな人達。

 こういう邪魔な人たちを近づけさせないために、たった1年で構わないから運営だけでも完璧になることを期待します。

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