ヨシノ サオリ

好きなもの:猫、コーヒー、日本酒、美しくて冷たい水、清らかな神社。そして、やさしい言葉…

ヨシノ サオリ

好きなもの:猫、コーヒー、日本酒、美しくて冷たい水、清らかな神社。そして、やさしい言葉 /苦手なもの:犬、ジュース、強い洋酒、人付き合い。そして、やさしい言葉を使うこと

記事一覧

あなたの魔法┃詩

いつも不安でいっぱいで 怖がりなわたしを なだめてくれる、あなた 少し眠ってみる? そう言って、 あなたはわたしに魔法をかけた だんだん、ふわふわしてきて 怖さがな…

4

うわごと|詩

霞んだ世界のなかを ひとり彷徨う 暑くもなく寒くもない ちょうど良い心地で ぼんやりふわふわしている うわごとで呼ぶのは 誰の名前? うわごとで伝えるのは どんな想い…

3

あなたがいるところ

駅の近くの建物 あなたがいるところ いつもそこにいてくれて いつでも行こうと思えば行ける 逢いに行こうと思えば逢いに行ける あなたがいるところは いつも食べ物の匂い…

2

これで・・・┃詩

見つめない 探さない 追いかけない 求めない 甘えない 打ち明けない 忘れる 手放す 諦める これで・・・ これで、いいの

2

とんとんとん|詩

やさしい手 とんとんとん 背中にふれてくれる やさしい手 とんとんとん わたしを落ち着かせてくれる やさしい手 とんとんとん そばにいるよ 誰の手でもいい とんとんと…

1

ひらひら|詩

わたし羽を広げるとね きれいな色をしてるのよ わたし小さいけど きれいなのよ わたしのきれいな羽を見てね きっと嬉しくなると思うの わたし小さいけど そんなわたしを…

4

しゅいろ|詩

しゅいろ、 それは別世界へ誘われる色。 しゅいろの中は、 ふわふわする。 しゅいろの中は、 良い匂い。 しゅいろの中は、 華やか。 しゅいろの中は、 怖い。 しゅい…

16

雨の日|詩

雨の日は山へ行かない 雨の日の山は怖い 雨の日は淵へ行かない 雨の日の淵はたぶん怖い 雨の日も山や淵へ行きたいけど やめておく 雨の日は力が強い わたしは力が弱い …

2

ぽたり┃詩

ぽたり わたしの肩に水が落ちてきた ぽたり 雨なんか降っていない ぽたり けっこう大きな、ひと粒の水滴 ぽたり 少しだけ冷たくて、気持ちよかった ぽたり あの水はど…

4

あのこ | 詩

大きな通りにいつもいる、あのこ 少し体の小さい、あのこ 怯えた表情をしていた、あのこ ガラス玉のようなきれいな目をしていた、あのこ 仲良くなりたかったけど仲良しには…

5

小さい愛|詩

もっと、逢いたい。 もっと、一緒にいたい。 もっと、繋がっていたい。 もっと、わたしを知ってほしい。 もっと、わたしを愛してほしい。 これ全部、小さい愛。

3

いきる|詩

仕事が面白くなくても、 男に相手にされなくなっても、 今の環境に息苦しさを感じても、 星占いの結果が悪くても、 それでも、生きるの。 家族が居なくなって、 友達も居…

4

風の吹くとき┃詩

強い風が吹くと 木が揺れる 水面が波立つ 雲が無くなる 強い風が吹くと 立っていられない 目も開けられなくて、耳も痛い この風は 袋から出たもの? それとも あなたが飛…

1

ふってあげる丨詩

次、生まれ変わるなら、 男がいい? 女がいい? わたしは、 次も女がいい。 また女に生まれて、 今よりもっと、 女を楽しむの。 女としての、 女だけにしか味わえない喜び…

待つの|詩

清潔な服や寝具、 整えられた部屋、 かわいい子どもたち、 好きなおかず、 そして、 笑顔で、 あなたの待つの。 無駄なものを省いて、 それでも散らかしているけど、 たっ…

不思議なところへ|おはなし#1

不思議なところへ行ってきました。 訪ねた場所が不思議なところだったのではありません。 その場所へ行った帰り道、坂道を通りました。 その坂道が不思議なところだったの…

あなたの魔法┃詩

あなたの魔法┃詩

いつも不安でいっぱいで
怖がりなわたしを
なだめてくれる、あなた

少し眠ってみる?
そう言って、
あなたはわたしに魔法をかけた

だんだん、ふわふわしてきて
怖さがなくなってきた
不安に思うことも何もない

ふわふわと気持ちが良くて
あなたと楽しくしゃべる
あなたもわたしも笑ってる

あなたの魔法は
とても不思議

魔法がかかったままじゃ
良くないよ
と、あなたは言う

ふわふわしていたのに

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うわごと|詩

うわごと|詩

霞んだ世界のなかを
ひとり彷徨う
暑くもなく寒くもない
ちょうど良い心地で
ぼんやりふわふわしている

うわごとで呼ぶのは
誰の名前?
うわごとで伝えるのは
どんな想い?

心に秘めたことを
聞き出そうとするの?
それは誰にも聞かれたくない

言ってはいけない
心のなか

現実と夢の間で
わたしはわたしを保とうとする

本当は聞いてほしい
本当は言いたい
わたしの心のなかを

霞んだ世界が
そんな

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あなたがいるところ

あなたがいるところ

駅の近くの建物
あなたがいるところ

いつもそこにいてくれて
いつでも行こうと思えば行ける
逢いに行こうと思えば逢いに行ける

あなたがいるところは
いつも食べ物の匂いがする
油っこい安そうな匂い

あなたがいるところは
いつも賑やかな声がする
バカみたいにはしゃぐ声

そんなところなのに
あなたがいるところだけは
別の世界みたい

あなたの優しい手
わたしは安心する
あなたの特殊な力
わたしは夢

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これで・・・┃詩

これで・・・┃詩

見つめない
探さない
追いかけない

求めない
甘えない
打ち明けない

忘れる
手放す
諦める

これで・・・

これで、いいの

とんとんとん|詩

とんとんとん|詩

やさしい手
とんとんとん
背中にふれてくれる

やさしい手
とんとんとん
わたしを落ち着かせてくれる

やさしい手
とんとんとん
そばにいるよ

誰の手でもいい
とんとんとん
やさしくふれてくれると
わたしは安心できて
眠ることができる

とんとんとん
とんとんとん

やさしくしてくれてありがとう
甘えさせてくれてありがとう

とんとんとん
とんとんとん

ひらひら|詩

ひらひら|詩

わたし羽を広げるとね
きれいな色をしてるのよ

わたし小さいけど
きれいなのよ

わたしのきれいな羽を見てね
きっと嬉しくなると思うの

わたし小さいけど
そんなわたしを見つけたら
きっと勇気も出ると思うの

あなたのまわりで
ひらひらしてるね

邪魔なものを
ひらひらと除けてあげるよ

だからね
あなたはやりたいようにやればいい

迷わなくていいよ
わたしが見守っているから

ひらひら
ひらひら

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しゅいろ|詩

しゅいろ|詩

しゅいろ、
それは別世界へ誘われる色。

しゅいろの中は、
ふわふわする。

しゅいろの中は、
良い匂い。

しゅいろの中は、
華やか。

しゅいろの中は、
怖い。

しゅいろの中の音は、
心地がよい。

しゅいろの中に入ると、
幸せな気持ちにもなって、
わたしも違う誰かになったよう。

わたしは、しゅいろが好き。

雨の日|詩

雨の日|詩

雨の日は山へ行かない
雨の日の山は怖い

雨の日は淵へ行かない
雨の日の淵はたぶん怖い

雨の日も山や淵へ行きたいけど
やめておく

雨の日は力が強い
わたしは力が弱い

だから

わたしは雨の日はじっとしている
静かに雨の音を聞きながら
おとなしく過ごすの

ぽたり┃詩

ぽたり┃詩

ぽたり
わたしの肩に水が落ちてきた

ぽたり
雨なんか降っていない

ぽたり
けっこう大きな、ひと粒の水滴

ぽたり
少しだけ冷たくて、気持ちよかった

ぽたり
あの水はどこからきたの?

ぽたり
誰かが見てくれているのかな?

ぽたり

ありがとう
なんだか、わたし、頑張れそう

あのこ | 詩

あのこ | 詩

大きな通りにいつもいる、あのこ
少し体の小さい、あのこ
怯えた表情をしていた、あのこ
ガラス玉のようなきれいな目をしていた、あのこ
仲良くなりたかったけど仲良しにはなってくれなかった、あのこ

あのこがいなくなった
どこか遠くへ行っちゃったのかな?

夕暮れの大きな通り
黒いものが落ちていた

あのこだった

艷やかな羽を持っていた、あのこ
あのこは、もういない

小さい愛|詩

小さい愛|詩

もっと、逢いたい。
もっと、一緒にいたい。
もっと、繋がっていたい。
もっと、わたしを知ってほしい。
もっと、わたしを愛してほしい。

これ全部、小さい愛。

いきる|詩

いきる|詩

仕事が面白くなくても、
男に相手にされなくなっても、
今の環境に息苦しさを感じても、
星占いの結果が悪くても、
それでも、生きるの。

家族が居なくなって、
友達も居なくなって、
知り合いも居なくなって、
嫌いな人さえも居なくなったけど、
それでも、生きるの。

何が本当で、何が嘘か分からない。
みんな好き勝手なことばかり言っている。
よく分からない世界で、
それを信じるしかなくて、
それを日常と

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風の吹くとき┃詩

風の吹くとき┃詩

強い風が吹くと
木が揺れる
水面が波立つ
雲が無くなる

強い風が吹くと
立っていられない
目も開けられなくて、耳も痛い

この風は
袋から出たもの?
それとも
あなたが飛び回って起こしたもの?

さらりとした風は
すべてを清めてくれる

うねる風は
いろんなものを巻き上げて
全部どこかへ持っていっちゃう

風を起こすとき
あなたは楽しんでいるの?
それとも怒っているの?

風が無くなった
木は揺

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ふってあげる丨詩

ふってあげる丨詩

次、生まれ変わるなら、
男がいい?
女がいい?

わたしは、
次も女がいい。
また女に生まれて、
今よりもっと、
女を楽しむの。
女としての、
女だけにしか味わえない喜びを、
めいっぱい味わうの。

だから、
あなたは、
次も男として生まれてほしい。
男を選んでほしい。
それで、
また、わたしと、
出会ってほしい。

そしたら今度はわたしが、
あなたを思いっきり、
ふってあげる。
もう二度と、

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待つの|詩

待つの|詩

清潔な服や寝具、
整えられた部屋、
かわいい子どもたち、
好きなおかず、
そして、
笑顔で、
あなたの待つの。

無駄なものを省いて、
それでも散らかしているけど、
たった一人しかいない、
お酒にあう料理しかできないけど、
笑顔で、
あなたを待つの。

あなたはどっちが好きなの?
私なの?
わたしなの?

心が癒されるのは、どっちなの?
私なの?
わたしなの?

帰る場所は、
私のほうでしょ?

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不思議なところへ|おはなし#1

不思議なところへ|おはなし#1

不思議なところへ行ってきました。
訪ねた場所が不思議なところだったのではありません。
その場所へ行った帰り道、坂道を通りました。
その坂道が不思議なところだったのです。

わたしは、その坂道を下っていました。
舗装もされていない、昔話に出てくるような土の道でした。
わたしと、もう一人の人しか、その道を歩いていません。
もう一人の人は、わたしを探し、わたしを誘い出した人でした。

二人とも話をするこ

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