ホ二ャララの日記
僕には誰にも言えない秘密がある。
それはいつも深夜に行う。2Lのコーラを冷蔵庫から取り出し、氷を入れたジョッキになみなみと注ぐ。氷がグラスにぶつかる音。シュワシュワと炭酸が弾ける音。
今日もこの時間がきてしまった。
ジョッキを鼻先まで持ち上げる。コーラの爽やかな匂いと細かな飛沫で少しむせるようだ。
冷たいジョッキに口をつけ、少しずつ傾けていく。キンキンに冷えたコーラが勢いよく流し込まれてゆく。冷たさが食道を下ってゆくと、胃が痙攣し始める。しゃっくりである。
ひっく。ひっく。ひっく。ひっく。ひ……。ごぼぉ。ごぼ。
ついにジョッキが空になると、目を閉じて、精神を集中させる。胃から空気が這い上がってくるのがわかる。ゲップである。
ごぼ。げぼぉ。ご。ひっく。ひっく。ごぼぉぉぉ。ひっく。ひっく。げぼぉ。
まだ、こないか。ジョッキにコーラを注ぎ、再び飲み干す。
ひっく。ひっく。ひっく。げぼぉ。
コーラを注ぐ。飲み干す。
ひっく。ひっく。ひっく。げぼぉ。ごぼぉ。ごっごっ。ごっごっごっごぼぁぉぉぉぉ!……はいけ。
今日もなんとか絞り出せた。一息ついて、リビングのソファーに体を沈ませる。やっと三文字目まで到達した。はいけ……。はいけ……。何だろう。まだまだ時間がかかりそうだ。
それにしても、このメッセージのやり取りは胃の負担がやばい。どこの誰だか分からないが違うやり方に変えてもらいたい。LINEじゃダメですか?
最後まで読んでくれてありがとー