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モチベーション91〜勝手に始めるのが良い〜

自分の能力を根こそぎ総動員するには、自ら始めることだ。
これは、誰かの要求とか、命令によるものであってはいけない。
少なくとも、最初の時点では。
自分で始めることには、自信がある。
これが地域に必要だとか、世の中の人のためになるとか、生活が便利になる、とかいう信念にも似た確信があるのだ。
だからこそ、人は簡単には理解してくれないだろう。
本気の人以外には、分からってもらえないかもしれない。
そこに情熱や使命感、献身的な姿勢がなければ、簡単に見抜かれてしまう。
誰も見ていないことを勝手に、自分からやっているようなことに人は惹きつけられるのだ。


成長財となる全てのものは、勝手な自主活動から始まると言っても過言ではない。
当然、一人で見える視野も、出せるスピードも、こなせる量も、相応の気付きも限定的になる。
しかし、組織だってシナジーを発揮できれば、それらのパフォーマンスは桁違いに上がり、最終的には自分を進化させることにもつながる。
それと同時に、自分と繋がる地域、大きく言えば世界にまで影響を与える可能性を持っている。


こうした変革が起こる端緒には、必ずどこかの誰かが勝手にやり始めたことがある。
いや、本人にとってみれば止むに止まれず、始めたと言った方が実情を表現できていることだろう。
勝手に始めた一冊のノートの、たった1行から始まる大事業があるのではないだろうか。
自分が構想して、創り出した世界は、遺憾なく今までの蓄積を使い込み、流れを生む。
その渦巻きは、他者の持っているリソースまで巻き込んでいくスクリューを持っている。
しかし、大抵の人間にとって、自分の全力を出せる場所や機会との出会いは、滅多にないものだ。
実は、誰もがそんな世界を待ち望んでいたりする。
だからこそ、勝手に始めたことに価値を見出すことが重要になってくるのではないだろうか。

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