楽しく勉強する方法31~方法論そのものを疑う〜

私は全国通訳案内士の試験を2019年度受験し、2次試験の面接で不合格となった。

よく言われるように日本の英語教育は読んだり、書いたりすることはできても、聴いたり話すことは身に付きにくいとよく聞く。

実際、私はこの2次試験の対策のために6冊もの英語のテキストを読み込んだ。
話せるように、実際に合格した人が講師を務める面接練習にも通った。
最善は尽くしたものの、いまいち合格できるかどうか手応えを感じられないまま本番を踏まえた。

結果、不合格。
国家試験と言われるものはやはり、結果は正直に出てくる。
話せない通訳案内士など、使い物にならない。

しかし、英語を話すのは難しい。
そして、会話で聴けるようになるのも難しい。
文を丸暗記せよだとか、様々な方法論が唱えられるが、私はそもそも話すための勉強方法を取っていなかった。

厳密には、話すための勉強方法を知らなかったと言ってもいいかもしれない。
つまり、勉強法自体を学習する必要があったのだ。
それで終わってしまってはもちろん本末転倒なのだが、手応えのある方法に則っていない限り、どれだけ努力しても話す能力は伸びていかないだろう。

自分が話す力を養成する勉強方法を確立できていない、もしくは触れたこともないのならば探すしかない。

勉強法の本というのは、それはそれで素晴らしいものが世の中にはちゃんとある。

たとえば、iPadのいろんな操作のテクニックを知るために実際に操作しながら覚えていくという人がいる。

センスがある人はそれでいいのだろう。
しかし、そうでない人はやはり自分で本を読んだり、動画を見るなどして基本を押さえにかからないといけない。

これがなければ、ショートカットを知らずに、無駄な作業に時間を費やしてしまうようなケースが頻発する。

分かっている人にとっては当然なことを言うようだが、方法論そのものが合っているのかは確認しないといけない。

実際に私が学んだことは、話すための英語の勉強方法は中学英語の文型を押さえて基礎から瞬間的に英作していくことである。

国家試験は実力そのままの結果が出る。
そして、国家試験に対応するためには、それなりの語彙や表現を身につける必要性がある。

しかし、それに流されて基礎をおろそかにしてはいけないのだ。
その状態で英語のシャワーを浴びたところで何も積み上がらないのだ。

初めてトライする分野においては方法論そのものが実は死活問題である。

誰かに合う方法が自分に合うとは限らないことは確かにある。
しかし、だからといって手応えのないまま我流で行くのならば、早めに軌道修正したほうがいい。

方法論そのものを知ることで、自分の志す分野を制覇する自信が生まれ、日々の勉強が楽しくなるのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?