「やさしい日本語」でおもてなし①
感染症による「水際対策」が大幅に緩和され、街には訪日外国人の姿をよく見かけるようになったのではないでしょうか?
世界各国でロックダウンが実施される中、2020年8月に実施されたアンケートで、「感染症終息後に行きたい国」として日本が挙げられていたこともあり、入国制限が緩和された今、多くの外国人が訪日することが予想されます。(参考:nippon.com)
本日は、そういった訪日外国人への「おもてなし」として、「やさしい日本語」についてご案内いたします。
それではまず、現在の空港の利用状況についてご紹介します。
最新の空港利用状況
関西の3空港、関西国際空港・大阪国際空港(伊丹空港)などを運営する関西エアポート株式会社が、10月25日に発表しました、2022年9月の
空港利用状況によると、3月より段階的に入国規制が緩和されたことにより、感染症が流行する以前である2019年の水準に回復したといいます。
さらに、グループ会社が運営する神戸空港が、発着枠の拡大をしたこともあり、年度上期として過去最高を記録したそうです。
各空港の9月利用状況
①関西国際空港
総旅客数 :648,397 人(前年比+144%)
国際線旅客数 :145,481 人(前年比+647%)
※日本人: 74,173 人(前年比+773%)
※外国人: 70,856 人(前年比+579%)
国内線旅客数 : 502,916 人(前年比+104%)
②大阪国際空港(伊丹空港)
国内線発着回数:10,938 回(前年比+36%)
国内線旅客数:984,415 人(前年比+113%)
③神戸空港
国内線発着回数:2,769 回(前年比+18%)
国内線旅客数:256,541 人(前年比+120%)
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旅客数の推移
最後に、2021年9月から2022年9月までの旅客数の推移をご紹介します。
①関西国際空港の国際線旅客数
②関西国際空港・大阪国際(伊丹)空港・神戸空港の国内旅客数
このように、徐々に国内へ来られる外国人や、国内を移動する方は増加傾向にあります。
日本語に不慣れな外国人にとって、また万が一災害が発生した時などに、「やさしい日本語」でのガイダンスは、とても役に立つのではないでしょうか?
「やさしい日本語」とは
「やさしい日本語」とは、日本に住む外国人や訪日外国人に情報を伝えたいときに、翻訳した難しい表現の日本語を優しいものへ言い換えるなど、相手に配慮して表現された日本語のことを指します。
日本語の持つ美しさや豊かさを封じてしまうのではなく、外国人や高齢者、障害のある人など、多くの人に日本語を使ってわかりやすく伝えようとするものなのです。
誰も取り残さない「共生社会」を実現させるため、出入国在留管理庁と文化庁は、「やさしい日本語」の活用を促進しているそうです。
この「やさしい日本語」は、1995年に発生した「阪神・淡路大震災」の際、日本人の死傷者が約1%だったのに対して、
外国人の死傷者は2%以上だったことで、外国人に対して迅速に災害などの情報伝達を行う手段として取組みが始まりました。
2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災を経て、災害時に「やさしい日本語」で発信する取り組みが全国に広がったそうです。その一方で、並行して災害時ではない平時でも、やさしい日本語で情報発信を行うことが、地方公共団体や国際交流協会で始まっています。
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