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Name Target ネームターゲット

動物は形やモノを識別することができます。基本のターゲットトレーニングが安定してできるようになったら、ターゲットを識別するネームターゲットトレーニングに挑戦してみましょう。

用意するモノ

2種類の異なる形のネームターゲットを用意します。ネームターゲットでなくても、マットでもベッドでも構いません。識別しやすい2種類のモノを用意してください。

どのターゲットを選んでもらうか決めます。一度えらんだら今後変更することはありません。必ず常に同じターゲットを選んでもらいます。

ネームターゲットを教える手順

1. 選んで欲しいネームターゲットを動物に見せる。
2. 動物がターゲット(タッチ)するとクリッカーを鳴らし強化子を与える
3. 確実にターゲットするように繰り返す。
4. 2種類のターゲットを見せて自分のネームターゲットを選んでもらう。

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エラーレス:できるだけ間違わないトレーニング

ケン・ラミレスは、動物ができるだけ間違いを起こさないように設定されたトレーニングを推奨しています。

2種類のネームターゲットを見せて選んでもらう時、選んで欲しくないターゲットを遠ざけておいたり、そちらに動物が近づいたら遠ざけてタッチさせないようにしたり、あえて間違いを起こさないように工夫します。これは間違いから学ぶより、成功を重ねること、必ず正しい答えを出すことで、学習のスピードが上がると考えられるからです。間違いを修正する手間を省くと考えてもいいかもしれません。

もし、間違った方にタッチしてしまったら、その間違いを指摘する必要はありません。さりげなくなかったことにして、リセットしトレーニングを続けます。必ず成功してトレーニングを終わるためにも、リセットしての続行が望ましいのです。

ネームターゲットの利用例

動物が自分に割り当てられたネームターゲットを認識することは、さまざまなシーンで活用することができます。

◆ 適切な距離を取って動物を配置する。
複数の動物を程度な距離を持って配置したい場合、ネームターゲットをつけたマットやプラットフォームを置くことで、動物が自ら所定位置についてくれます。

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◆ 決められた場所に動物を移動する
例えば複数の動物を決められたトレーナーに配置する場合、トレーナーがそれぞれの動物に割り当てられたネームターゲットを所持することで、動物が自らトレーナーの元に来てくれます。決められたクレートに入ってもらいたい場合も、クレートにネームターゲットをつけておくことで実行できます。

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◆ 動物を特定の場所に誘導する
特定の場所に動物を誘導するのに、割り当てられたネームターゲットをあらかじめ行って欲しいところに配置することで、動物は自らネームターゲットに向けて移動します。小さなネームターゲットを使うことで、ネームターゲットを映り込ませることなく映画撮影できるなどの技術として使うことができます。

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トレーニングは楽しく

必ず、動物が集中して楽しくトレーニングしていることを確認しながらトレーニングを行ってください。

ご質問、お問い合わせは下記まで
dog.parkour@bridgehoude.co.jp

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