対象喪失・悲哀の仕事

ごく自然な心の流れをたどり、
 悲しみを悲しみ、苦痛を苦痛として味わい、
 悔みや怨み罪意識をも、自然に体験し続けていくこと。

 なぜならば「悲哀の仕事」は本来人工的に設定された、
いわゆる「仕事」ではないからである。

 むしろそれは人間にごく自然に与えられた心のプロセスであり
いわば自動的に進行していくはずの心の営みである。

 

 小此木啓吾著
対象喪失 悲しむということより抜粋

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