早期離職を防ごう!!〜主任、管理職向け〜



退職連鎖の背景をきちんとつかもう


一人が退職すると、伝染したように退職者が介護業界では多く見られます。
先ずはこうした退職の連鎖がなぜ起こるのか?という背景を明らかにすることです。

退職が連鎖してしまう原因として大きく分けて二つあります。
①ぎりぎりの人員配置で現場を回している。

一人が辞めた後の引き継ぎや人員の補充がうまくいかないまま残された人材で業務が行われている。

②退職者が出た後も原因のリサーチがされていない。

人員の補充など現場任せにし問題を放置したまま。

この二つを念頭におき、組織全体で課題の解決に取り組むことが求められます。

それでは私も実践してきた具体的な解決策を5つ紹介させて頂きます。


1.毎日決まった時間に「質問タイム」を設けてみる

マンツーマンで1日教えている現場もあるかと思います。
しかし私自身もまだ新人だった頃を思い出してみると、忙しそうな先輩相手に都度質問するのは中々難しいものです。

そこで、毎日の教育担当を決めてみましょう。
決まった時間を設け疑問や不明点を聞く環境を作る事で気軽に質問が出来て不安の解消にも繋がります。
そこから相談しやすい関係を築くことで早期退職も防ぐ事が出来ますね。

またどんなに他の施設で経験があっても新しい職場での仕事は慣れていません。
即戦力としてすぐに仕事を振りたくなる所ですが、どんな経験者だとしてもすぐに対応することは難しいです…

日々の質問タイムでコミュニケーションを取りながら進めていきましょう。

2.現場の主任や上司に当たる職員を採用プロセスに参加してもらう

退職者が続いてしまう背景で考えてほしいのが、面接担当や経営側も現場との連携が充分であったかを考えなければなりません。

その為現場の人間が採用の場に参加する事はとても意義があります。
面接を通して新しく迎える職員の転職理由を事前に聞いたり、人間性を認識してもらうことが出来ます。

そして上司になる立場の職員も自分が育てていくんだ!という自覚、責任感が芽生えるきっかけにも繋がります。

3.孤独にしない

これは介護業界での話しではありませんが、ある企業では、中途採用の方を入社日から1週間「一緒にランチに行く担当」を決めている企業もあるそうです。
これに対して賛否両論あるかと思いますが、一人でポツンと食事を食べているとこちらも中々話し掛け辛くなります。

介護現場では日々の業務に終われ、中々決まった時間に休憩を取る事が難しいかと思います。
しかし主任や先輩が率先して新人を食事に誘い休憩を取る事で自ずと皆で助け合い休憩を取る習慣が生まれます。

ご自身の働かれている施設に合わせ、休憩の使い方について検討してみてはいかがでしょうか?


人材育成、面接でのテクニックとしてこちらの書籍を参考にしております。

リーダー、管理職の方は是非読んでみてください。

4.あなたに何を期待しているか明確に伝える。

特に入職間もない頃は些細なすれ違いで自分と周りとのギャップを感じ、モチベーションが下がっていく事があります。

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