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⑧辛い介護職のスタート体験談 教科書では教えてくれない、介護士のすすめ 

すり減らし、削って削って・・・
無くなりそうな介護士へ

色々な仕事にストレスは付き物ですよね。
仕事でお金を頂くって、中々、辛い場面を多く乗り越えていくが大半だと思います。

介護士やってて、無くなりたいと
思った事

自分は、製造業からの転職でした・・・時代は十数年前、介護自体が女性の世界だった頃です。職業訓練校から特別養護老人ホームへ就職しました。
結婚したい相手がいて、相手の親御さんに安定した職業をしているとアピールしたかったという・・・ある意味、打算が多かった自分がいます。
体力には自信があり、女性の職場だから何かしらのフォローは体力面で出来るのではと、思っていましたがガサツさは抜け切らず、もっとも駄目な職員という位置付けになりました。介護の世界で1年生、凹みはしましたが致し方ない。学ぶしかないと日々、切り替えて行こうと必死でした。
仕事二日目で「あんた!!、介護むいてないよ。辞めな」と言われたのを覚えています。周りは失笑していましたね😰。
プライドも何もないと思っていたので、眠れない日々も休まず職場に向かいました。
寝てない自分は、ミスを更に誘発します。
看護師達にも嫌われ過ぎて、声も掛けれません。
看護課長から介護側に電話がきて、受話器をとれば
「あんたじゃ、話にならないから・・・一旦、切るわ」と言われ、他の職員に繋ぐ事も許さず、出来なかったくらいです。
勤務日は無償の残業を2時間、終わった後に川沿いに腰を落とし、ミスがあったら呼び出す上司の電話が掛かってこないかを確認して家に帰りました。
次の日も、次の日も休みの日は泥のように眠る。
そんな日々でした。
精神的にもギリギリになり壊れそうな自分を2、3年は続けたと思います。

そこに救いは

やはり、ご利用者が一番だったと思います。
最初は、駄目な自分を見かねたご利用者が将棋を打たないか?と誘って頂きました。
ショートステイという、短期利用の男性のご利用者でしたが、いつも無言で周りとコミュニケーションをとらずに、数日を特養で過ごして帰っていきます。その数日は、自分を見つけ最初はジェスチャーで、段々と慣れてきたら「今日もやるか?」と言葉にして、話しかけてきました。
最初は、ご利用者だからと気を使い・・・見え見えの手抜きをしたように、覚えています。それは、この時間を大切にしたかったから・・・相手の気分を損なわないような、振る舞いをあえてしたかった。いや、何処かでご利用者だと、気を使っていた自分がいます。

ある日、将棋の時間が無くなります。

ショートステイに来た夕方に、「今日もやりますか?」と声をかけますが、手を横に振り居室に入って行きます。
・・・体調でも悪いのか?
と思いましたが、次の日も利用されている期間には自分に話しかけもされなかった。
あえて、他のご利用者とその方に見えるように将棋を打ってましたが、見向きもされなかったです。

その後、数回の利用にも関わらず、将棋の時間は消えました。

そこで気付かされた事が、あります。
将棋を打たない期間に、そのご利用者とのやりとりを思い返しました。

職員とご利用者という関係性ではあるが、人と人である。
偽りや繕いは、年長者であるご利用者には分かったていた。若い介護士はその優しさ、配慮の中で関わりを持たされていると・・・。
やってあげてるのではなく、させて頂いている。
その意味が、理解できた気がします。

今でも、ベテランになった今でも、何度も何度も同じ事を言われて気持ちがついていかず、ご利用者の言葉を耳にあえて入れない事は多々あります。
自分は聖者じゃないですから、
しかし、自分のキャパを自分で理解して出来るようにして、出来る限り最大限をご利用者に提供し、辛くて溢れてしまったら若い介護士だろうが、バトンを渡して頭を下げその場を任せてしまいます。

その未熟者さも、年長者、高齢者、ご利用者は理解しているから😅。
この文章が、少しでも悩める介護士に届けば幸いだと思います。
辛ければ、一旦、離れて下さい。
回復したら、続ければ良い。
まずは自分を有意義にしなければ、人に優しく出来る訳ないんですから。

介護をしようと思っただけでも、貴方は優しい。

この文章が、意味のある文章か分からないですが💦何かの、少し足しになれば幸いです。
関東一、神奈川一、出来なかった介護士の文章です。

ちなみに、将棋を打っていたご利用者とは和解して、本気で打ち10連勝を将棋でしました。
イライラして、駒を投げつけられた事もあります。
亡くなる前のショートステイ利用の際に、現金10万円を自分の手に握らせ
「ありがとう」と言われました🥰。
勿論、現金は事務所に渡して返金しましたが🤣
良い自分を成長させてくれた経験です。
介護を自分の技量の中で、頑張ろうと決めた出来事です。
この文章が何か、介護士の皆様の足しになれば幸いです。

長々とありがとうございます。ご観覧ありがとうございました。

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