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【あらすじ】わたしの庭 / マナミ編

調香師のマナミが住むマンションには、彼女しか入れない庭がある。

庭にはハーブや花、樹々など香りの材料がなんでも揃っている。
庭を歩き進むとやがて森になる。

森の奥にマナミは、
昔斬り捨てた男や他人からの嫉妬などをそのまま捨て置いている。

窓の外から、ずいぶん昔に斬り捨てたはずの男がこちらを見ていることがある。部屋の中で愛し合うマナミとパートナーを見て、死んだ男は得も言われぬ香りを立ち上らせる。

マナミはその香りをヒントに、次のクライアントのための香りをつくる。

そうしてつくった香りがマナミの元にまた、富と名声を呼び寄せる。
そこに含まれた微量の嫉妬は森の奥に捨てる。
やがてそれも、馥郁たる香りを生み出すからだ。



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