見出し画像

根管治療の保険診療と自費診療とは?治療内容・材料の違いを解説

こんにちは、吉松歯科医院です。

根管治療には、 治療内容に制限のある保険診療と、幅広い治療が受けられる自費診療の2種類あり、患者さんは受けたい診療を選択することができます。
今回は、そんな根管治療の使用器具や材料、治療方法に着目しながら、保険診療と自費診療の違いについてわかりやすく解説していきます。

根管治療とは?

画像2

虫歯が悪化すると、歯の根っこ(根管)が細菌で汚染され、歯髄と呼ばれる神経が傷んでしまいます。
根管治療では、この傷んだ神経を綺麗に取り除いて洗浄・消毒します。
最後に再感染を防ぐための詰め物をして、根管内の無菌化を目指します。

歯科医院で根管治療を受ける場合、患者さんは保険診療自費診療のどちらかを選びます。

根管治療の痛みの原因sdgafsgfはこちらをご覧ください。

保険診療と自費診療

保険診療と自費診療の最も大きな違いは、患者さんが支払う治療費の負担割合にあります。

私たちは国民健康保険などの医療保険に加入しています。健康保険加入者は、健康保険法等にて定められている診療を原則3割負担で受けられます。
たとえば10,000円分の治療を受けても、保険診療なら支払いは3000円で済むというわけです。(※負担割合は年齢等によって異なる)
この制度により私たちは、病気やケガ、虫歯になってしまっても、高額な医療費に苦しむことなく、決まった金額で治療することができるのです。

しかしあくまで「悪いところを治すための最低限の治療」であるため、治療方法や使用できる材料には限りがあります。
これが保険診療の仕組みです。

一方自費診療は、治療にかかった費用は全て患者さんが支払います。
10,000円分の治療を受けたら、10,000円全額支払わなければなりません。
しかし治療方法や材料に制限がないため、保険診療よりも質の高い治療を自由に選択することができます。

では保険診療の場合、具体的にどういった制限があるのでしょうか?
治療方法や使用できる材料に着目しながら、両者の違いについて解説いたします。

根管治療の費用相場や通院回数の目安については、こちらの記事をご覧ください。

【保険診療と自費診療】治療方法の違いは?

先ほど説明した通り、保険診療は「悪いところを治すための治療」なので、予防処置や特別な技術を使う治療は受けられません。
インプラント治療やホワイトニング、歯列矯正など、見た目を良くするための治療も保険は適用されないため、自費診療を選択することになります。

【保険診療と自費診療】使用できる材料・器具の違いは?

自由診療の最大のメリットは、どんな歯科材料でも使用できるという点です。人気の高いセラミックやジルコニア等は、見た目の良さに加え丈夫さにも優れているので、仕上がりや持ちの良さを重視したい方には非常におすすめです。

一方保険診療では、比較的安価な歯科用レジン(樹脂)を用いた治療となります。
樹脂は時間が経つにつれて黄化してしまうというデメリットがあります。またセラミックに比べると強度が落ちるので、数年後再治療が必要となるケースも珍しくありません。
保険診療の被せ物に使用できる銀歯は、金属特有の錆びや変色等を起こしたり、体質によっては金属アレルギーを起こしてしまうリスクがあるということも知っておきましょう。

保険適応外の根管治療

根管治療は保険診療でも受けることができますが、上述の通り治療方法や歯科材料に制限があるため、再発のリスクが上がってしまうという問題があります。
同じ箇所を何度も治療するのは、患者さんへの負担も大きいですし、その都度無駄な治療費を支払わなければなりません。

再発は、細菌に感染した神経(歯髄)が歯の内部に残ったままとなってしまうことで起こります。最悪の場合抜歯するしかないということにもなりかねません。よって、最初に受ける根管治療の精度は非常に重要なのです。

根管治療の精度を高めるマイクロスコープの導入

画像3

根管治療の精度を上げるため、最近ではマイクロスコープを導入する歯科医院が増えてきています。
肉眼では限界があった根管治療も、マイクロスコープを使うことで精度が格段に上がるため、再発リスクをぐっと抑えられるのです。

さらに当院では、開業前からマイクロスコープを用いた根管治療の鍛錬を積んできたベテラン院長が治療にあたるため、他院では「抜歯するしかない」と診断された症例でも、根管治療で歯を残せたというケースが多数あります。

細菌感染を防ぐラバーダム防湿

当院の根管治療では、必ず【ラバーダム防湿】を行います。
ラバーダム防湿とは、治療歯だけを露出させるマスクを使用することで、唾液による細菌感染や、薬剤が歯茎に付着するのを防いだり、患部の湿度管理をしたりといった効果が期待できる治療法です。
湿度が高いと接着剤の効果が最大限に発揮できないため、高い精度を求めた治療では欠かすことのできない処置なのです。

保険適応外の根管充填

また自費診療の場合、根管充填剤も最高品質のものを使用することができます。根管充填とは、歯の根元を封鎖することによって、細菌が患部に入り込むことを防ぐ処置のことです。
当院ではこの根管充填に【バイオセラミックス】を使用しています。
【バイオセラミックス】は2007年にカナダで開発された材料です。世界的に最も優れた根管充填剤と言われていますが、経費も労力もかさんでしまうため、日本での普及率はまだ低いのが現状です。

【Q&A】根管治療によくある質問

Q.治療の流れは?
A. 初診時は、レントゲン撮影や問診・診査診断を行い、治療期間や治療費用の目安について説明を行います。
文書による治療計画の提示後、最終的な目標が定まったら治療契約を結びます。

当院ではCTやマイクロスコープといった最先端機器を用いて、経験豊富なベテラン歯科医が治療にあたります。
治療後も充実したアフターケアをご提供いたしますので、不安な点やご質問等ございましたらいつでもご相談ください。

Q.根管治療(根幹治療)中に痛みを感じることは?

A. 当院の根管治療は毎回麻酔を使用するため、継続的な痛みはありません。
しかし、虫歯の進行具合によっては麻酔が効きにくい事もあります。
治療中の痛みが強い場合は、麻酔を増やすなど適宜対応させていただきます。

根管治療の保険診療と自費診療|まとめ

根管治療には保険診療と自費診療の2種類があります。
治療方法や使用できる材料に制限がない自費診療の場合、見た目の良さや丈夫さに優れた治療が受けられます。

当院の根管治療は、使用器具・使用材料共に最高品質のものを使用しています。
再発に不安がある方や、他の歯科医院で抜歯を勧められた方、その他治療に関するどんなお悩みにも寄り添わせていただきますので、お気軽にご相談ください。

お電話でのご予約はこちら:03-3504-3120
診療時間:午前8:30~午後18:30
休診日:土曜・日曜・祝日

画像1

ー関連記事ー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?