狩猟の日々に終わりなし! モンハン「サンブレイク」の物語の幕開けと「ライズ」の振り返り。

 まぁあんまりよく分かってない上にそこまでキッチリ使いこなせている気もまだ出来ていないので軽々な発言は控えたいんだけれど、今作もヘビィボウガンは最強武器種にして公式チート、初心者救済武器という側面も持つカムラの里の”雷神シド”みたいな存在だと思ってるよ。

 11月末頃から始めた「ライズ」も集会所上位クエスト★7「雷神」をクリアしてひと段落。
 ザックリとあらすじを書くと里に迫る百竜夜行の原因を解明し、里一丸となってそのモンスターを叩く事で里には平和が訪れたが、どっこい、このモンスターたちはまだどこかに息を潜めているかも知れないぞ……? 狩猟の日々に終わりなし! ドーン!! みたいな終わり方だった。

 で、そこからは続編の有料追加大型コンテンツ……? 新パッケージ……? に当たる「サンブレイク」の物語が展開される。
 今まで里の方面には現れなかった種類のモンスターが現れるようになり、時同じくしてカムラの里の「猛き焔超カッコイイ肩書」と呼ばれるまでに成長し英雄視され始めた主人公ハンターにはオトモ広場に交易に来ていた騎士・ロンディーネさんの祖国から救援要請が届き……みたいな話。

 舞台も和風でガッチリ固められていたカムラの里から一変、洋装に身を包んだ王国騎士たちの調査基地にして港町エルガドに居を移して新しい狩猟の日々が始まるぞと、今そんな感じのところ。

 個人的には「ライズ」と「サンブレイク」を繋ぐ新章突入前の緊急クエストにダイミョウザザミが選ばれたのが嬉しい。
 出てきた瞬間「マジか、やった。また会えたな」ってなったもの。

 初出は「2ドス」だけれど「P2ndG」からモンハンを遊び始めた私にも馴染み深いモンスターで、だいたい下位、上位、G級と段が上がるたびに序盤に登場してはガード性能なんかが身につく防具が生産できたんだったかな。
 いや、まぁ、当時からほぼヘビィボウガンばっかり担いで遊んでいたからそこまでガシガシ生産して序盤はそれで乗り切った! って程の思い入れはないんだけれど、例えばランスやガンランスを主に扱っていたハンターなんかは思い入れが強そうなイメージ。

 結局、「ライズ」の物語にあたる上位までのクエストは大体が里守の重弩シリーズを鍛えていけば順当にクリアできてしまったんだけれど、旧作……むか~しの呼び方でいうところのG級に当たるMRマスターランクでは里守の武器は存在しないらしく、心機一転、カムラの重弩シリーズの最新作・カムラノ武重弩を担いでエルガドに里にと色んなクエストを遊ぶようにしている。
 「サンブレイク」では「ライズ」の頃にあった百竜強化という制度は廃止された代わりに百竜装飾品、という通常の装飾品スロットとは別のスロットが用意された装飾品が用意され、そこにセットする事で旧来の百竜強化に似たカスタムが施せるようになっている。

 まぁ正直百竜強化の頃からそこまで注目していた要素でもなかったので、なんかいい感じの装飾品を一個ポーンと嵌めたらそれで終わりなような気もする。
 「水場を住処にするモンスターにダメージUP」とか「牙獣種にダメージUP」とか、通常の装飾品とは少し違う、的を絞った効果が発生する事が多いので、モンスター毎に細かくセットを切り替えて遊ぶようになってきたらこだわるようになるような……細部だなぁ……というのが現時点での雑感。



 もうあんまり触れる機会が減っていきそうなので今こそ書いておこう。
 「ライズ」に登場した、「ライズ」からの……? たぶん……? 新モンスターへの所感を、ザッと。


・オサイズチ

 まぁドス鳥竜種の系譜だよな。
 ドスギアノスとか、ドスランポスとか。ああいう奴らの。
 子分を引き連れて集団で狩りするぞ~! みたいな習性も実にそれっぽい。前述のドスギアとかドスランに比べるとちょっと表情が無機質っぽくないのが印象的。あいつらはもっと冷酷な目をしてるでしょ。

 尾に刃があってブンブンぶん回しながらかかってくるから回避すれば尾刃が地面なりに刺さってちょっとスキが生まれるぞ! とかは古き良き「ターン制バトル」なんて呼ばれてた頃のモンハンっぽくて割と好き。
 

・アケノシルム

 傘鳥ってなんて読むんだろうな? サンチョウとか?
 「百竜夜行」なんかもあるんだし、「ライズ」の新モンスターって全体的にお化けとか妖怪モチーフっぽくて好き。コイツは見たまん~ま唐傘お化けなんだろうなって。

 序盤の鳥! って言えばみんな大尊敬のイャンクックを思い出すけれどそこまで極端な肉質でもなし、でも一直線にズパーンと飛んでくるブレスじゃなくって放物線を描いて降ってくる火の玉ブレスは実にクック感がある。
 飛びかかり攻撃前のピシッとポーズを決めるところなんか結構見てて好き。


・ヨツミワドウ

 結構好きなんだよなこのモンスター。
 河童モチーフなのもあって相撲取りっぽい攻撃方法が多彩。
 水を飲んででっぷり体型になると二足歩行でツッパリして来たり、相撲取りが塩を撒くような動きでブシャーッと水の塊をぶっ飛ばしてきたりとか、そういういち動作いち動作になんとな~く制作側の愛情を感じるのが良い。

 静と動がハッキリしているので「ライズ」のハイスピードな狩りで挑むと弱いってのが本音なんだけれど、それこそ旧作のシリーズだと結構いいあんばいに楽しいモンスターになっていたと思うけどなぁ。


・イソネミクニ

 人魚竜って事で(事でなのか?)、相手を眠りに誘う催眠ガスを撒いてくる、ヘビみたいな感じ……に、エリマキトカゲみたいなエリマキがついてる。顔はシワクチャで結構強面かな。

 あんまり強いと思った事がなく、気付けば倒せてしまっているので印象に残る事が少ない。
 特に予備動作の大きい催眠ガス攻撃はカウンターチャージャーを会得した後はほぼ確定で反撃できてしまう&チャージバフを付与するチャンスなのでますます倒しやすくなってしまう……。
 一応、背泳ぎでスイーッてしながらラッコみたいにカンカンして閃光とか爆発もしてきていたような気がするけれどとにかく印象が薄い。
 


・ビシュテンゴ

 コイツも良いモンスターだなと勝手に思っていて、尻尾を起用に操って果物を投げてくるところなんかは旧作のババコンガを思い出したりして楽しい。
 落とし物で拾える緑色の柿は食べて体力回復できる、なんてのも面白い。

 意外としっかり狙って果物を投げてくるので油断してたら当たるし、たまにカーブも混ぜてくるのでちゃんと見ないと地味に苦戦するのも良い。
 尻尾を使って見せるトリッキーはなんとなくカポエイラっぽくて面白みがあって、ヨツミワドウでも書いたけれどいち動作いち動作に愛情が感じられる。
 ストーリー上ではこのビシュテンゴの素材を元に加工屋のハモンさんが百竜夜行とマガイマガドを引き離すカラクリを拵えて……って筋書きもあって印象的なモンスターになってるのかも知れない。


・マガイマガド

 百竜夜行に便乗して栄養補給! モンスターを狩るモンスター。
 イビルジョーもそうだけどめっちゃ燃費悪いんだろうなコイツも。

 「ライズ」の看板モンスターを務めるだけあってストーリー上でも里の怨敵として登場し、倒すとエンディングまで流れる重要なモンスター。見た目も鬼火をまとった亡霊武者! って感じで実に良い。
 ちょっとフェンリル極東支部に居た頃に戦った気がせんでもない。

 攻撃方法も刀みたいな腕と槍みたいな尻尾を駆使してガンガン攻めてくるし、ジンオウガっぽい鬼火飛ばしだったりと多彩。動きも躍動感があって、そうそう看板モンスターってのはこのくらいケレンが効いてた方が楽しいんだよなってワクワクさせられてしまいながら力尽きた。
 反面、動きにキチンと予備動作や攻撃後の隙なんかも用意してくれているので、見た目や動きの派手さに翻弄される時期と動きを見極めて対処できるようになってからの印象が少しずつ変わってくる良いモンスターだとも思う。


・オロミドロ

 えーめっちゃ嫌い。
 泥の波みたいなのでこまめに邪魔されては適性距離が保てんし、水面からチョロっと顔出してるだけだとせっかくの長い体躯に貫通弾を通して遊べないのも歯がゆい。ヘビィボウガンで対峙してこれなんだから剣士の方々の苦悶はいかばかりかなって感じ。

 良い部分を強いて挙げるなら作れる防具がサイボーグ戦士っぽくて凄くカッコイイ。アイルー装備はドロッセルお嬢様みたいで可愛い。


・ゴシャハギ

 登場時期が下位にせよ上位にせよ後半だからあんまり印象に残ってないのが本音なんだよな。

 でもわかりやすく「鬼!」ってデザインは好み。
 いや、鬼と言うかはナマハゲなのかな。通常時は青色だけれど怒り状態で赤くなるのも赤鬼・青鬼って感じ。ごく個人的には「金田一少年の事件簿」に登場した「雪夜叉」とか思い出したけど。
 手についた水分を即座に冷やして氷の刃にしてブンブン振り回すぞ! ってギミックも、単純に見た目だけでなく「戦闘中にリーチが伸びる」って点が面白いし、そこから飛ばして攻撃……なんてのも渋い。


・ヤツカダキ

 ザザミ骨格! おまえ、ザザミ骨格じゃないのか!? と初見で大興奮。
 あと名前覚えづらいよねコイツ。「ヤツガタキ」「ヤツガタギ」とかと混ざりそうで困る。

 戦っていると腹の部分にくっついてる子分の蜘蛛を駆使して糸を吐かせたり火を吹かせたり、本体も五方向くらいにシャーッと拘束糸を吐いたり、糸を吐いてハンターの翔蟲みたいにその方向に高速移動したり……と、ギミック的に面白い行動が多いのが良い。
 ただどれも決定力に欠けるというか、それ一発でハンターからKOを奪う程の威力はないんだよな~というのがチョット惜しいかも知れない。

 もっとナルガの尻尾ビターン! みたいに……とまではいかずとも、ガッと体力を奪ってくる必殺技フィニッシュブローがあると狩りに緊張感が出て良かったかも知れないし、でも搦め手でジワジワと攻めてくるスタイルが技巧派って感じもするので、これで良かったのかも知んない。


・イブシマキヒコ

 百竜夜行の正体このモンスターが起こす暴風から逃げ惑うモンスターの狂奔であったのだ。というのが「ライズ」の物語。
 すなわちラスボス。嘘です。
 でも風格があって好き。「風神龍」って二つ名の時点で「えーじゃあもう絶対『雷神龍』も居るやつやん。対よ対よ!」って思ったけど、まぁ。
 でも風神と雷神って聴いたらワクワクするから良いよ。
 合体技の風雷波とか撃って欲しい。
 原理を解明した風雷バズーカとか開発して欲しい(剣勇伝説)。

 百竜夜行の最終WAVEで現れて戦うんだけれど、動き自体はフワフワしてて、攻撃は範囲こそぶっといけど大味って言うのかな。音量上げて遊んでるとピュルルルル…みたいな声が聞こえるからそれ聞いて回避するといい感じに攻撃が避けられて全能感が凄い。
 デカくてトロくて攻撃も大味、となればガシガシ貫通弾を通して戦うのが礼儀というものだよな。

 破竜砲ヒット? 一定ダメージ蓄積? でモンハンを代表する名曲「英雄の証」のライズVerが流れる超ムネアツ展開。今こそ里を覆う災禍を払え! 新たな英雄譚を創り上げるのだ! 伝説を塗り替えろ! A NEW HERO,A NEW LEGEND! って感じで最高だった。やはり「英雄の証」をバックに戦う巨大龍との決戦はモンハンの華であるな。


・ナルハタタヒメ

 というわけで雷神龍だ。
 共鳴した受付嬢の子曰く、対を探すイブシマキヒコとは対象的にいつまで経っても対が来ない苛立ちがあったりするらしい。怖!
 風神龍の対なのでデザインも似てるしフワフワ浮いてるんだけれど、調べたところ風神龍は風袋かぜぶくろ内のガスで浮いてるのに対して雷神龍は電力で発生させた磁場で浮いているらしく、「モンハン謎科学にまた新たな1ページ刻まれてんなぁ」と思った。

 帯電してる部位にダメージが通りやすいので実に分かりやすい。
 報酬の額も良いし、錬金ポイントの高い素材を落とすので往年のアカムトルムかってくらい狩ってる人も多かったらしい。

 とはいえちゃんと「ライズ」のラスボスに当たるモンスターなので油断してるとすぐ力尽きるし、なんか空から落としてくる凄い爆発する球が地面に触れるとハンターは一撃で消し飛ばされるのでもう素直にモドリ玉使ってキャンプに逃げ込みましたね私はね。

 



 あと別に新モンスターって訳ではないけど「おっ」と目を引いたのが以下の二種。


・リオレウス

 ヘタレウスとか空の王者()とかバカにされていたアイツが立派な強敵としてハンターの前に立ち塞がるムネアツ展開。
 とにかくキッチリ空の王者してる。
 キビキビ動くし火球ブレスの狙いもかなり正確になってきたし、滞空状態からの爪ひっかき攻撃の毒付与のいやらしさも相まってホントにちゃんと強くて力尽きながら感動した。

 それに火球ブレスだけじゃなくってゴジラみたいにシュッと地面を走って燃える火炎放射も見栄えが良くって、いつの間にこんなに強くカッコ良くなっちまったんだお前! って。いや本当に感動した。リオレウスやるじゃん!


・ジンオウガ

 旧作から使えた対空技のライジングタックルに加えていつの間にか烈風拳みたいなのも撃てるようになってたからコイツほぼロック・ハワードだと思ってる。ところで餓狼MOWの新作が出るってマジなの。

 旧作からあったワンコパンチも尻尾ビターンもキッチリ使ってくるし、さすが「3rd」の看板モンスターは伊達じゃないというか、よく作り込まれた戦っていて楽しいモンスターの一角だな~って思う。
 顔面の肉質が極端に柔らかいので射撃の精度で討伐タイムが如実に変わってくるのも「成長を実感できる好要素」としか思えなくて良い。



 まぁそんな感じで。
 「ライズ」の振り返りもまだまだしたいけれど「サンブレイク」も面白いので、書き残しておきたい欲が高まったらまた書こう。

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