テクジョの物語☆4
「成功の要素はなにかしら?」
とアリアナにきかれて、ハタと考えこんだテクジョたち。
やがて、
「ハイ、お金」「権力」
と、手があがります。
その言葉を待っていたかのように、アリアナが語りはじめたのです。
……わたしも昔は、トップに上りつめる最速のエレベータって、睡眠を削って、24時間365日、全力疾走することだと信じていたの。
でも、ある日、鏡に映る自分をみて気づいたの。
くたびれはてて、ゾンビのように足を引きずって働くって、ベロベロに酔っ払って仕事をするのと同じだわって。だれも、そんな人に、クリエイティブな仕事を期待しないわって……
思わずお互いの顔を見つめ合うテクジョたち。その瞳の奥には、「アタシもゾンビ?」の不安の影が。
それを見ていたアリアナはクスッと笑って、
「今日帰ったら、いつもよりまず30分余分に睡眠をとることから初めてみて。きっと朝の気分が変わるから」
アリアナ自身も、平均4-5時間だった睡眠時間を7-8時間にして、その睡眠時間を確保するために一日のスケジュールをデザインし直したといいます。
彼女のイキイキとした表情を見つめながら、会場のテクジョたちは 再び、「ウン、ウン」と一斉に頷いたのでした。
**テクノロジーの奴隷はおやめなさい **
次に彼女が提案したのは、「これだけはすぐにおヤメめなさい3か条」です。
その3か条、とは???
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