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【詩的散文】鈴木大拙『神秘主義』を読んで

分別智を超えた直感的自覚
これを表現しようとすれば
どうしても否定的表現になりうる

「神は不可知」
「神は言葉に尽くせず」
「神は沈黙する」
「神は無である」などなど

中世ヨーロッパで
神学が思弁的になる一方で
知性偏向を憂いて
体験を重んじる求道者もいた
純粋に合一へと至る
霊的体験こそが大切であると

分析的で概念的な知性と
直感や霊性を重んじることは
かならずしも
相対するものではない
道はひとつではないのだから
それぞれの色に合った
アプローチがあってよいはずだ

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