【旅行記】マレーシア・クアラルンプールひとり旅8~ブキッビンタン→観光バス→織物博物館→泥が交わる場所→KLタワーARAS展望台レストラン~
人生初の海外ひとり旅でマレーシアに行ってきました。
旅の準備は大体1ヶ月前から始めて、観光に関しては下記の手順で進めました。
●マレーシア関連のYouTubeを見まくる
●ガイドブックを買ったり"Kindle unlimited"で見たり、数冊リサーチ。
●アプリ[tripadvisor]に行きたい所を保存しまくる。
●アプリ[Klook]でチケット予約出来るものはしておく。
●移動アプリ[Moovit]と簡易タクシー[Grab]を入れて必要な事は入力しておく。
●行き先の取捨選択をする。
●行き先の名前と住所をメモ帳に貼っておく。
で、まず片っ端から行き先をピックアップしてから、位置関係を意識して行き先を組み立て、予約出来るものは予約する、
と言う流れで、日本からカッチリ予定を決め込んで行きました。ひとり旅は、何かと神経も使うので、現地での意思決定の負担をなるべく減らせるように、決められる事は、細かすぎるほど決めていくのが良いと、個人的には思います。
さて、3泊5日のマレーシア旅、観光出来る最終日のお話。KLタワーのビュッフェが最高でした!
旅の始まりはここから↓
【ホテルの朝食のとき】
何かとタイミングが上手く行ったり、結果オーライだった旅。きっとビギナーズラックみたいな感じだったんだと思う。それでも、少し微妙な気分の朝もあった。
実質観光できる最終日。朝は、ホテルのビュッフェへ。
卵をその場で焼いているコーナー、よくわからなかったけど挑戦してみた。
システムが分からない私が言う事を、焼いてる人が「分けわからん」って感じで変な空気になったけど、日本だったら、良く分からないという理由で、避けて聞かなかったと思うから、マレーシアというだけで 、聞けて食べられたのはひとつ成長かな。多分。
席に着くと、とても近い隣の席には、日本人の若い男性2人が座っていた。観光の話をしていた。ここにきて日本人と日本語、なぜか少しテンションが下がった。
こういう時、話しかける人もいるんだろうけど、普通に、だまって食す。私は日本人ってばれてるのかななど余計なことを考えると、ふっと、日本に居るような現実的な気分になった。
日本人は人に迷惑をかけないように無意識に考えてしまう面が良くも悪くもあるけれど、マレーシアに来て、しばらくそれを忘れていたので、その感覚がふっと頭に浮かび現実に戻る感じ。
マレーシアではみんなお互いを気にしない空気感が楽だった。忖度はしないけど、ただ優しくて親切だった。
そして食事を終え、ビュッフェ会場を出て、エレベーターを待っていると、これからチェックインするヨーロッパ系の家族が、フロントどこだと騒ぎながら大きな荷物をもって立っていた。
数台あるエレベーターの奥のエレベーターが来たので、そっちに移動して、とびらの開くのボタンを押して、その家族に「乗りますか?」と言ったら、
野良犬でも追い払うようなジェスチャー付きで、大声で「ノーノ―ノーノー!!!!」と言われ、私はさっと、扉をしめた。
微妙な朝のすべり出し。
【観光バスと以前行ったNYのこと】
ホテルの立地は、とても便利で、KLCCとブキッビンタンという2大中心エリアにアクセスが良かった。
アクセスが良いので、最初は、ブキッビンタンの有名なアロー通りの屋台に行く予定にしていたのだけど、時間の都合で今回は割愛してしまった。
毎日通ったブキッビンタンへ電車で向かう。2駅。30円!
実質の最終日だったけど、連日、道に迷ったり、道を調べたり、歩いたり、ハラハラしたりし続けてきたから、この街にも慣れてきた今、ちょっと休憩したい感じもあったので、1日だけの予定だった観光バスにまた乗る事にした。
まだ昨日と同じパスのままで乗車できた。これで、目当ての博物館まで景色を楽しみながら自動的に運んでもらえる。控え目に言って最高だ。
観光バスがやってきた。2つのコースがあるので、間違えないように、一旦並んだ列から外れて、係の人に、これはどっちのラインですかと聞くと、目当ての方じゃないバスだった。目当てのバスは5分後にくるよと教えてくれた。
親切で嬉しい。
私が列を外れたものの、後ろに並んでいたヨーロッパ系の男性が、前に行こうとする奥さんを制して、私に、並んでるの?とジェスチャーで聞いてくれた。どうぞどうぞ行ってくださいと私もジェスチャーした。
わざわざ聞いてくれて、紳士なご対応に感謝した。なんとなく、いまいちな朝だったので、ここからはいい気分で旅行続行。
いつでも、心がリラックスして幸せを感じるのは、人の優しさだ。言葉に出して言うのは気恥ずかしいけど、そんな世の中になってほしいと思う。
昨日同様、バスの上階に乗り込む。日差しはとっても眩しくて暑いのだけど、一旦走り出すと、風が気持ち良くって最高だった。バスの高い位置から、道行く人も街並みも遠くの景色も良く見えた。
クアラルンプールは大都会だ。住んでいる人、観光客を含めて、世界中のあらゆる人種がこの街を歩いている。この国の人々は、いろんな人や人種とお互い上手くやりましょうという、成熟したやり方を知っているようだった。その一つがお互い干渉しない空気感なんだと思う。
以前、NYに2度行ったことがあるが、同じく多くの人種が歩いているあの街の独特の緊張感とも全くちがう。NYは街の人と自然にしゃべる感じが、どことなく大阪に似ていて好きなんだけど。
初めての東南アジア、他の国にもまた行ってみたい。土地のパワーが強いと思った。だから人々の心も豊かなんだと思った。
太陽は日本では多分見たことがない、ほぼ真上から少しだけずれた位置にあった。遠い所に来た感じがした。
【織物博物館】
ここはガイドブックで見ていて、ぜひ来たいと思っていた場所だった。マレーシアの民族衣装の生地を沢山展示していて、デザインや、作り方やその歴史が分かる場所だった。
私は裁縫が好きで、オールディーズを歌っていた時の衣装も、スカートの中にはくパニエも手作りしていた。踊る音楽だったので、踊りやすく軽量化して、自分としてはお気に入りの自信作だった。今でも、たまにライブでは衣装をリメイクしたり、自分で作ったものを着ている。
ここはめちゃくちゃ楽しかった。でもお客さんは、私と、ユニークな服装の中国人の若いカップルだけでガランとしていた。
一通りゆっくり見学してから、矢印に従って資料館へ行ったら、資料館のガラス戸の向こうの机の上に何かこんもりしたものを見つけたのだが、もう少し近寄ってみると、それは、机の上に小さなクッションを置き、寝ているムスリムの女性だった。
起こさないように、そっと引き返したのだけど、その部屋からガタン!と音がなっていたので、人が来たことに気づいたのかな。何とも言えない平和な気分になった。
博物館の目の前はムルデカスクエア(独立広場)だった。広大な敷地で、あおあおとした芝生はどこまでも気持ちよかった。
ふと見上げると、KLタワーが見えた。この後15時にKLタワーの展望レストランで、ビュッフェの予約をしていた。この時点で、14時前。地図アプリで25分程度。歩けそうだな。
地図を頼りに歩き始めた。クアラルンプールは歩くようにできていない、YOUTUBE でそんなことを聞いていた。どういうことか想像できなかったのだけど、この後、それを知ることになる。
【泥が交わる場所】
クアラルンプールの地名の由来となった場所は、川が合流している、クアラ(2つの川が合流する地点)とルンプール(泥)なのだそうだ。歩いていると偶然たどりついた。ラッキー。
すぐ近くに独立広場、そのすぐ裏手にモスクがあったので、とても大切にされている地域のようで、彼らの魂の場所なんだなと思った。国の起源に触れられたようなような気がして、嬉しかった。
途中セブンイレブンで水を買って飲んだり、やたらクラクションを鳴らす車道を横目に歩き、私も、1回だけけたたましくクラクションを鳴らされた。
ちょっとボーっとしていた。信号はもう変わっていたみたい。危なかったと反省。
そのあと、どこかの幼稚園の前を通ったのか、小さな女の子が、みんなムスリムのヒジャブを付けていて、こんな年からムスリムの教育を受けて彼らの価値観が作り上げられていくんだなと文化の一端を垣間見られて興味深かった。
そのあと歩道はいつの間にか高架下のような、ほそい壁と手すりの間を歩くような感じになって、地図アプリが示している方向に道がない。
一向にこの調子なので、偶然たどり着いた駅から1駅乗って、Grabを呼びやすそうな所に移動することにした。
歩けない町。なるほど。
【KLタワー ARASレストラン】
KLCCのペトロナスツインタワーとこのKLタワーどちらも登れるのですが、前者は、展望台に登るのに私達外国人は3500円かかる。
後者は、回転展望レストランのビュッフェと展望台がセットで、15時の部は3500円、(ランチと、ディナーはもっと高いからこの時間がお得。普通に展望台だけ登ることもできます。)
迷うことなくKLタワーへ。
チケットは[Klook]のアプリで日本から取っていって、窓側の座席に座るための追加料金(1700円)だけ現地で支払った。
ちょっと贅沢だったけど、今回あんまりご飯を食べに行かなかったから、ここで楽しもうと。いい眺め。ビュッフェも美味しい。
この旅を振り返るには、最高のシチュエーションだった。
コロナ禍のころからマレーシアに来たいと思っていた。いつも旅のYouTubeばかり見ているのだけど、マレーシアがとても良さそうだった。
なぜ来たかったのかは、見たこともない場所なので行ってみないと分からないというのが正直なところなのだけど、ただ自分の直観に従って、良くも悪くも、リスクをとって飛び込んでみたかった。良い年齢になって、まだまだ動ける自分でいたかったというのもあると思う。
この春ごろ、ある切っ掛けから少しづつ旅の準備をはじめて、少しずつ旅行グッズをそろえてはニヤニヤ、ワクワクしていた。
ひとり旅は、ボーカルスクールの管理職をやっていたころの出張と、大阪への帰省ぐらいしかなく、初めての事だったし、まして海外となると、勇気が必要な事だった。
レストランは、平日の昼間でとても空いていたし、快適だった。1時間かけて1周するレストランの眺めは、旅の締めくくりに最高だった。心が晴れわたるような満足感が広がった。
クアラルンプールの景色は、日本に似ていると思った。
建物やビルは恐らく日本企業が携わっていたりすると思うけど、日本のそれにそっくりだし、盆地なのか、遠くに背の低い山並みが見える。それもなんだか日本みたいで、もしもマレーシアに移住しても、この山をみたらホームシックを感じにくいのかも知れないと、自分自身が東京に移住した時のことを振り返って想像した。
1時間と少しの間、食事を楽しんだ。もう、満腹を超える満腹である。
最高だった。
(つづく)
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