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ペットロスは、早めに次の子を飼うと癒えるというのは本当か試してみた話。<前置き>

前の職場に務めるために一人暮らしをする必要があり、どうせ一人暮らしするなら、長年の夢だったキンクマハムスターを飼いたい!と購入したのが光忠でした。

とにかくネタに尽きない子で、4回の脱走だの、手のひらに乗せても堂々と寝たままだったりだの、こいつ野に放ったら間違いなくすぐ死んでしまう…!と思えるくらいのマイペースでしたが、一度病院に診てもらった時「とても性格のいい子ですね」とお医者さんに褒められる程の良い子でした。平均寿命である2年半が過ぎても食欲は衰えず、案外ギネス級の長生きするかもなーwと家族でネタにしていたんですが、2年7ヶ月目を過ぎた途端、一気にいろいろなところが悪くなり、必死の看病も実らず、羽生結弦くんがメダルを取ったニュースを聞きながら虹の橋を渡りました。

光忠の容態が悪くなったときに、私は心配が一つありました。かつてウチでは文鳥とポメラニアンを飼っていましたが、文鳥は不慮の事故で、ポメラニアンは持病が悪化してそれぞれ虹の橋を渡りましたが、その時にひどいペットロスを経験しました。文鳥のときは特にひどく、ペットショップに文鳥がいると、その文鳥の所から離れられず、その子は自分がかわいがっていた子ではないのに、石のように固まったまま涙を流し続け、親に探しに来られたという事がありました。この子は学生時代の人間関係で悩んでいた時に癒やしてくれた子だったので特にしんどかったです。この子のペットロスは2年ほど続きました。ポメラニアンも、私が若い頃働いていた職場にて折り合いの悪い人との付き合いで泣かされた時、滅多に私の部屋に来ない子だったのに、ドアをカリカリして部屋に入ってきて、私の膝に乗ってひたすら顔を舐めてきました。落ち込んだときは必ずそうしてくれていたので、ああ、この子は慰めてくれているんだなあと思い、立ち直るきっかけをくれた子だったので、この子が亡くなったときも、足の悪い子だったのでこの子が歩くと独特の足音がするのですが、2週間以上その子の足音が聞こえる幻聴に悩まされました。

しかしポメラニアンのときは文鳥のときよりもペットロスに苦しむ時期は短かったのが印象的でした。おそらくそれは、ポメラニアンが亡くなるちょっと前に、縁あってロングコートチワワをお迎えすることになり、その子がいてくれたおかげだと思います。ポメラニアンを思い出して泣きそうになると、チワワがそばに居てくれて、それで落ち込む時間も減り、文鳥をなくした時に味わったペットロス地獄をそこまで味わうこともありませんでした。


なので、光忠の容態が悪くなった時に、もし光忠になにかあったら文鳥の時に経験したペットロスにならないように、すぐに次の子を飼うのを検討したほうがいいかもしれないと思うようになりました。

亡くなってすぐ次に行くとか、そのハムに愛情はないのか?と思われるかもしれませんが、この頃は前のブラック企業に勤めたことでかかったメンタル関係の治療がやっと安定して、新しい仕事が忙しくなりかけていた頃だったので、またメンタルが病むのがとても怖かったという事情もあります。このあたり我ながらドライだなあと思いますが、仕事に影響が出るのを何よりも恐れてしまう性格のせいかもしれません(そんなだから前のブラック勤めた時に病んだのかもしれませんが)。

でも、あの子は私が最大の愛情を注いで育て、最後まで看取ったことは間違いありません。それは自信を持って宣言できます。

ペットロスにならないための事を調べてみたりもしましたが、調べた中にはやはり「亡くなった子をお葬式に出した足で、次の子をお迎えに行くのが一番いい」という事が書いてあるのをいくつも見ました。ただ亡くなってすぐというのはどうなの・・・?という点はやはり引っかかっていて、ポメラニアンのときのように、亡くなる前に次の子をお迎えする方がいい気がするなあと思いつつも、ハムスターは多頭飼いには向かない(飼うならかごを分けなければならない。我が家にはハムにちょうどいい環境のある部屋にはもう一個かごを置くスペースはなかった)ので、もし新しい子を迎えるなら、亡くなってからだなと決めました。この頃は看病に心が擦り切れそうで、現実逃避としてそんな事ばかり考えていました…。

そして先述したとおり、光忠は亡くなり、それでも3日ほどは動けなくなるほど立ち直れなかったので、亡くなった翌日すぐにというわけには行きませんでしたが、それでも4日目には新しい子、ゴールデンハムスターの男の子をお迎えしました。光忠は刀剣乱舞の最推しからそのまま名前を取りましたが、今度の子はその子だけの名前をつけてあげたかったので「どんぐり」という名前にしました。

光忠が亡くなってからどんぐりを飼った事により、気持ち的には気が向かないであろう「亡くなってすぐ次の子をお迎えすること」が果たして本当に効果があったのかを、どうせなら同じペットロスに悩む方々の何かの参考になればと日々メモを開始しました。次回はそのメモからでた結論として「亡くなってすぐ次の子をお迎えすること」のメリットとデメリットを書こうと思います。



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