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写真は一昨年ジョグジャカルタで撮影したもの。もっとずっと昔のように思える。
ただの勢いだけで参加したイベントがほとんど終了し、さあ帰国と思ったら、自分の便だけ同じイベントに参加した他のみんなより一日遅い便だったことが帰国日の前々日くらいに発覚した。この写真は、もう知っている人が誰もいない、意図せずして生じた空白の日に撮られた。
人や車が多くすれ違う大通りから一本裏に入ると、こうした路地が張り巡っている。間違いなく車は通れない。それほどに細い。路地に入ると途端に静かになる。時間もひどくのんびりしている。店もほとんどない住宅街で、瓦葺きの屋根が暑く湿り気を帯びた日差しをさえぎっている。人々は日陰で休んでいた。
することもなく、当て所なく歩き続ける中で、黄色い花の咲くアーチが架かった路地に出会った。誰が花の世話をしているのかはわからない。豊かな空間だと思った。何もない訳ではなく、静かに人の営みが積み重ねられている。その営みも閉じている訳ではなく、小さく交差している。風通しが良い。自分はこの空間がとても好きだった。
路地の散歩を終えた後、イベント中に仲良くなった人の元に遊びに行くことにした。彼の運営するアートスペースに行って、そこに集まっていた彼の友人たちと話をした。みんなで食べたフライドバナナが美味しかった。

今日は昼近くに起きた。友人に謝罪のラインを送った。昨晩遊びの誘いがあったものの、直前になって急激に眠くなり行くのをやめたからだ。
気になっていた南インド料理屋に行ってマトンビリヤニを食べた。美味い。その後、本屋に行った。着いてから、頼んでいた漫画の取り寄せ予定日より一日早かったことに気づいた。でも物色はした。何も買わなかった。取り寄せで待つ時間もなかなか良いなと思いつつ本屋を出た。
喫茶店で一息入れて、駅の北側の商店街に久しぶりに行く。今日の夜、同居人が1ヶ月半ぶりに帰ってくるので、シンチェリータのジェラートを買っておこうと思った。
シンチェリータまでの道中で、古本屋を発見したので、入った。新潮社のカフカ全集第7巻『日記』が欲しくて探したが、そう都合よく置いてはいなかった。『日記』はないが、今あるカフカの本だと言って店員さんが渡してくれた『絶望名人 カフカの人生論』(編訳:頭木弘樹)を買ってみた。あと、ラーオ・カムホーム著『タイ人たち』も買った。カムホームはタイ東北部イサーン地方出身の著名な作家だ。イサーン地方と聞いて、四年前に参加した修学旅行プロジェクトのことを思い出した。そのプロジェクトでは、同じくイサーン地方出身の詩人ジット・プミサクの詩をテキストとして使用した。カムホームもプミサクも同時期に活躍している。今日購入した『タイ人たち』は60年以上前に書かれたものだ。なぜ四年前の修学旅行プロジェクトでは、イサーン地方を扱ったのか、同じく60年も前に書かれたプミサクの詩を紹介したのか。そう言ったことを考えながら読もうと思った。
シンチェリータの今日のオススメはあんずだったが、持ち帰り用にはなかった。メルノワ、カカオ、宇治抹茶、ウバを買った。
帰りに西友に寄って、靴洗い用のブラシと歯磨き粉、トイレットペーパーを買った。帰宅後、風呂場で早速、一昨日泥まみれになった靴を洗った。今はベランダで干している。天気は良くない。

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