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「Jamstackの会社」から「フロントエンドクラウドの会社」へと変化する、ちょっと社の今とこれから

こんにちは!ジャムスタックチョットデキル!!でお馴染みのちょっと株式会社 代表の小島です。

今年もアドベントカレンダーの季節がやってまいりました。弊社も従業員が30名を超え、結構な人数になってまいりましたので、会社ぐるみでアドベントカレンダーを立ち上げました。毎日デザイナーやエンジニアのメンバーが面白い記事を書いてくれると思うので、どうぞご期待ください!

さて1番手の僕からは、最近ちょっと社って何やってるの?という話や、これからどんなことをやっていくのかという話をしたいと思います。


最近の受託事業について

約2年半前に「モダンなフロントエンドに特化した受託をやる!」「Jamstackな構成のサイトをとにかくやろう!」と振り切ってから、お客様にも恵まれ、なんとか少しずつ拡大ができている受託事業。最近では大きく3つのパターンでお仕事を受けている状況です。

①デザインやフロントエンド開発の支援

新規のWebサービスや多数のWebサイトを運営されている会社様に対して、デザインやフロントエンドの専門知識を持ったメンバーが、業務委託で支援をさせていただいています。単に手を動かすだけではなく、ミーティングやワークショップに参加したり、技術選定や設計などに積極的に関わっています。おかげさまで大手企業様から長期や複数人でのご契約をいただき、様々なプロジェクトをお手伝いさせて頂いています。

②サイト制作

今年も小さいものから大きなものまで、たくさんのサイトを制作させていただきました!多くのものがデザイン〜実装まで対応しているのですが、ヘッドレスCMSを使ったもの以外にも、ノーコードのサイトビルダー「STUDIO」を使ったものもいくつか納めさせていただきました。変わったものだと写真撮影のために自動車を撮影するような大きなスタジオを借りたプロジェクトも。いくつかの制作過程のインタビューを行っているところですので、後日コーポレートサイトにて掲載する予定です。

③アプリケーション開発

今年はJamstackな構成のサイト制作に加え、バックエンドも含めた業務システムのような案件も増えてきました。弊社にはバックエンドのエンジニアがあまりいないのですが、フロントエンドエンジニアがFirebase・SupabaseのようなBackend as a Serviceを使って、一気通貫での開発を行っています。また、React Nativeを使ったモバイルアプリにも挑戦しました。今後もこのような案件は増えていきそうですので、さらにノウハウを蓄積していけたらなと思っています。

技術基盤部の話

通常の受託事業とは別に、今年は「技術基盤部」というチームを発足しました。このチームは横断的にさまざまなプロジェクトの課題解決を行うことを目的としていて、現在は4名のメンバーがそれぞれのスキルを活かして活躍してくれています。

技術難易度が高い案件の支援

フロントエンド開発に特化している…とはいえ、Webアプリケーションにおいてはサーバーサイドの開発やメール配信、外部システムとの連携など、必要とされるものが色々とあります。加えて最近だと流行のAIを使ってなにかできないかというような相談も来ますので、新技術の調査も必要です。技術基盤部ではそういった社内のエンジニアの困りごとを拾い上げて、サポートするようなことを日々行っています。

品質管理

取り扱う案件数も増え、さらにひとつひとつの案件規模が大きくなっているので、品質管理も重要なトピックスになってきています。通常のテストに加えて、アクセシビリティのチェックなど、少しでもお客様に良い品質のサービスを届けられるように、コツコツと社内基準のアップデートを行っています。

情報システム

この1年はほぼ毎月のように入社があったため、新しく入った方へのPCの提供だけでも、それなりに工数が取られました。セキュリティ強化のためにウイルス対策ソフトや遠隔でデータ消去をするソフトなどを導入したりするのも技術基盤部が担っていました。さらにはISMSの取得を行うため、エンジニアだけでなく他職種も含めた社内の取りまとめを行っていました(おかげで11月に無事ISMSを取得しました!
さすがに情シスの仕事を技術基盤部で取り扱うのにはキャパオーバー気味になってきてしまったので、今後はアウトソーシングでの対応を行っていく予定です。

新規事業「SuperX」

実は技術基盤部の一番の目玉は、新規事業である「SuperX」の開発でした。昨年の夏頃から、ちょっと社の開発ノウハウをプラットフォームのような形で提供できないかと模索しており、そのために資金調達をしたり、エンジニア採用を行ったりしてきました。
SuperXは一言でいうと「独自CMSが構築できる開発プラットフォーム」です。CMSではなくオリジナルのCMSが作れるプラットフォームということで、データベース・ストレージ・API・SDKなどがコアな機能となり、その周辺に各種ライブラリや様々な開発支援ツールを揃えています。詳しくはティザーサイト開発者インタビューをご覧いただければと思いますが、弊社としては2019年7月にリリースしたchot.design以来の自社サービスですので、めちゃくちゃ気合が入っていますし、この事業のために2年半コツコツと受託事業をやってきたと言っても過言ではありません。コッカラッス!!!

「Jamstackの会社」から「フロントエンドクラウドの会社」へ

さて、この1年で感じた大きな変化としては「Jamstackやっていたつもりが、いつのまにかJamstackじゃなくなってる…?」ということです。
Jamstackとはもともと事前に生成した静的なWebページをCDNで配信し、セキュアで高速なWebサイトを提供するというものでしたが、実は大規模なサイトには向いていないんだというのがわかってきました。
今年の1月にリリースをしたALBA.Netでは、スポーツニュースサイトの特性上、最新のニュースは更新性が高く、古いニュースはほぼ更新されない…という感じで、ページによって更新頻度に大きな差があるというのを、モダンな構成で実現しなければなりませんでした。結果的にSSGだけではなく、ISR・CSR・SSRなど、Next.jsとVercelが提供できるレンダリング手段をフル活用したサイトとなりました。

2月に来日したVercel CEOのギシェルモ

これらの実績が認められて、Vercel社とはアジアで初のパートナーシップ契約に至ったわけですが、もう正直これはJamstackとは言えないな…と。今自分たちが取り扱っている技術をいい感じに説明できる言葉ってなんだろう〜?と悩んでいたところ、Vercel社からプレスリリースに「フロントエンドクラウドプラットフォームと書いてくれ」と要望があり、Vercelがそう言ってるなら…僕らもフロントエンドクラウドの会社って言えばええんか、ということで最近はそういう会社紹介をしています。

古くはSIer(システムインテグレーター)、最近だとクラウドインテグレーターと呼ばれる会社があり、それに習うと僕らは「フロントエンドクラウドインテグレーター」なんだと思いますが、長くて呼びにくいですね。ということで、これからは「フロントエンドクラウドの会社」と認識いただけますと嬉しいです!!

システムのモダン化で、ユーザー体験と開発者体験を向上する

この会社を作って5年半が経ち、やっていることは常に変化していますが、僕の中でずっと変わらないのは「新しいことが大好き」「新しい技術を沢山の人に届けたい」という気持ちです。これからもフロントエンド技術を中心とした新しい技術で、世の中のあらゆるシステムをモダン化していきたいと思っています。そうすることで、ユーザー体験が向上してたくさんの人が快適にシステムを利用できたり、開発者体験が向上してものづくりがしやすい環境をつくっていきたい。そんな感じで、引き続き頑張っていきたいと思います。


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