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パソコン音痴だった自分がIT企業で働くまで

勘違い大学生のプライドがズタボロに

 小学生の時に一太郎スマイルでワープロを触って依頼、パソコンと言えば、メールとネットサーフィンしか知らなかった自分が、IT企業で働いていることを考えると、不思議だなぁと思いつつ、きっかけとなった社会人一年目の春の日を思い出します。
 
 PRコンサルティング会社に新卒で就職した僕は、自社の製品を販売するという営業の研修をやっていました。
ある日、訪問のお礼メールを自分のデスクで書いていると、
キーボードの打ち方おかしくない?
と偶然通り掛かったエライ人に言われて「どういうことですか?」的な目で見返しました。
「大学で【わーど】を使ってレポートも論文もたくさん書いてたし、ゼミの発表で【ぱわぽ】も使いこなしてて、『パソコンできる俺!』と思ってたのに!!!」
みたいなことを考えていると、エライ人が「代わって」といって僕の席に座り、超高速でメールを打ちました。そして、「ブラインドタッチくらいできるようになってねー」と言って去って行きました。
 今になると自分のレベルの低さが超絶恥ずかしいですが、みんなの前でこんなことで注意されて、もうチンケなプライドはズタズタです。
 その出来事の直後は不貞腐れていましたが、毎日仕事をしている中で、自分だけがなぜか仕事が遅い状況にストレスを感じ、「やっぱり基本的なPCを扱うスキルが全然ないことが仕事が遅い原因じゃん。。。」ってことに気づきました。

僕をPC好きに変えた出会い

 PCスキルを上げるためにどうしようかと考えていると、たまたま家の近くにパソコン教室ができたのを見つけ、「これだ!」と思い、早速飛び込みました。これが信長先生との出会いです。(戦国武将みたいな名前)
 信長先生は教え方も丁寧でわかりやすかったのですが、何よりもめっちゃ褒めてくれました
最初はタイピングの練習から始まったのですが、
- ホームポジション(手をおく定位置)に手が置けたとき
- 初めてキーボードを見ずに指定されたアルファベットを打てたとき
- タイピングゲームで敵を倒したとき
- スコアが少しでも上がったとき
など、これでもかというくらい褒めてくれました。
単純な僕は、「全然ですよ〜」と言いながらも嬉しくなり、どんどんタイピングゲームの敵を倒しまくりました。
「ホームポジション」のことを知らなかっただけで、めっちゃめちゃ無駄な動きしてたんだなぁ、と思います。そりゃいくら頑張って手を動かしてもいろんな指で「a」とか「i」とか押してたら疲れるだけですね。長時間タイピングできないですし。

ホームポジション

出典:マイタイピング 【無料タイピング練習サイト

やっていたタイピングゲーム

(C)SSIトリスター
 そんな感じでタイピングが楽しくなった僕は、仕事でもウキウキしながらメールを毎日打っていました。

資格試験がいいペースメーカーになった

 タイピングが人並み以上にできるようになったと感じた僕は、次に仕事でよく使っていた「えくせる」を教えて欲しいと信長先生に相談します(学びたい欲求がこのときは高く、改めていい先生だったのだなと思います)。
 当時データ分析の業務をしていたのですが、これも我流でやっていたため、上司が2時間で終わらせる内容を1日かけてやっている状態でした。
(さすがにそのままデータは使えなかったので)少し加工しましたが、実際に仕事で躓いた部分の疑問を解消でき、すぐに仕事に活かすことができました。
「教えてもらうものがなくなったなぁ」と思っていたタイミングで、「MOS*の勉強でもしてみたら?」と提案され、「もすってなんや、、、ハンバーガー?」などと冗談を言いつつも、MOSの説明を聞きます。
*マイクロソフト社が主催するOffice(Power Point・EXCEL・Word)の資格試験。マイクロソフトオフィススペシャリストの略。
 エクセルが好きになっていた僕は、エクセルのスペシャリスト試験を受けることに決め、勉強の計画を立て実行に移ります。
不器用な僕でも2ヶ月くらいの勉強(しかも毎週1~2日、2時間くらい)で試験を受けられるくらいのレベルになりました。
 勉強の方法は公式の問題集が出ているのでそれをひたすら繰り返して、最後に演習問題で理解度を確認するという単純な方法でした。
 試験当日、会場のパソコンがうまく動作しないなどのトラブルはありましたが、決まっている出題パターンをなんども反復練習していたので、自信を持って臨め、結果満点をとり合格することができました(ニッコリ)。
 社会人にとって資格試験はいいペースメーカーになりますし、Power Point・EXCEL・Wordのスキルはとても汎用性があるので、特に若手のビジネスパーソンが早めに取ることオススメしたいです。できない人に比べて仕事のペースが格段に上がります。

PC好きになった僕に訪れた転機

 MOSの試験を受け終わったころ、仕事で転機が訪れます。SaaS*の新規事業が立上り、その立上げメンバーにアサインされました。
*Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)の略。クラウドで提供されるソフトウェアのこと。
 そこで営業やカスタマーサクセス の仕事を行いましたが、そこでも顧客への提案資料でパワーポイントを使ったり、事業データの分析や顧客データの分析など、Office系の勉強を早い段階していたことが広範囲で良い方向に影響し、スイスイと仕事を進めることができました。
 今はアプリ内マーケティングをできるツールを提供するソフトウェアの会社でカスタマーサクセスの仕事をしています。
 新卒1年目の時に自分のタイピングの遅さを指摘してくれた上司と、パソコンの上達を楽しませながらサポートしてくれた信長先生に本当に感謝です。

まとめ

 「タイピングできるとかOfficeを使えるとか当たり前じゃん!、レベル低いな!」と思われるかたもいるかと思いますが、僕と同じようにPCを使って仕事をする環境にいるのに、うまく使いこなせていないと悩む人へ、少しでも役に立つ情報であれば嬉しいです!
※初執筆の記事なので、見にくかったと思います。すいません。

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