ギターの上達に必要な3つの要素


思ったように手が動かない!

なんて時に思い浮かぶのが「練習」ですよね。

でも実際何をやればいいの?

そんなあなたにお届けする、僕なりの練習法を今日は書いていきます。

ギター意外にも応用できるかも?

あなたにとって正解は何なのか?

音楽に正解はない、なんてのもよく言われます。

ですが、これにしっかり答えられる人とそうでない人は間違いなく腕前に差があります。

自分なりの答えをちゃんと持つ事が大切です。

僕は演奏に携わる人にとって、唯一絶対の正解があると思ってます。

それは

思った通りの音が出せる事

です。

思った通りの音が出せるようになってない

だとしたら、その練習って全部不正解だ、というのが僕の意見です。

まさか思ってもない音ばっかり出してる人演者にいないでしょう?(笑)


なので「思った通りの音を出す」という僕なりの正解を目指して練習しています。

もちろん楽器でなくても同じです。

やりたい事をやりたい時にやれているか?


多分これなら万人に伝わりやすいニュアンスかな?

もしやれてないなら、現状の何かを変えて、やりたい事を実現させよう。というのが練習だと思います。

どんな音を出したいですか?

自分なりの答えを探してみてください。


練習するときに気をつけている事

僕の考え方として、人間の行動って

心→脳→体

の順番で行われると考えてるので、この3つに分けて何が1番伸び悩む大きな原因なのかを考えます。

心で思った、感じた事を脳で考え、それを実現するために体を動かす。


もしうまくいかない事に出会ったら、心、脳、体この3つを意識してみて下さい。

どれが欠けても、思ったように弾けません。

僕はこの3つそれぞれに焦点を当てて練習します。

ギターを弾くというのはあくまで作業であって、目的ではありません。


これを忘れないでください。

ギターを触らなくても、音楽に使える力は身につけられます⭐️

また、慣れることに意味はありません。


いつも同じ練習をしていても、いつかは練習として効果がなくなる日がやってきます。

「慣れ」ってそういうものです。

自分が伸びてない事にも、気がつきにくくなります。ある意味危険な状態ですね

単に練習をして慣れるのではなく、やり慣れてない事であっても思い通りにやれるように、練習していきましょう⭐️
心が欠けてる時

こんな音を出したい!という欲だったり

やりたい事が特にない、なんて事ありませんか?

これは、「心」が欠けてる時です。

残念ながら、これが1番救いようがないです(笑)

まぁ無理してやらなくても良いとは思うので、リフレッシュしながらやる気が出るのを待ってみたり、あるいは誰かから刺激を受けたり…

とにかく真っ先に心が動く事が重要です。

やっぱり「こうしたい!」という欲がないとなかなか練習捗らないので、まずは心をしっかり動かして、「良いな」とか「やってみよう」と思えるものを、自分のペースで見つけて下さい。

あとは、精神的な余裕も大切です。

あがり症の人なんかは経験あると思いますが

緊張、焦り、いろんな精神状態は音に直結します。

ステージに上がって、緊張して今までできてた事ができない、などはその典型ですね。

そんな時はまず物量攻めをして下さい。 


「もういい。失敗しても知らん!」と思えるぐらい繰り返し練習すると、不安なんか消えてなくなります☀️

妥協っぽく聞こえるかも知れませんが、1万回同じ曲を弾けば少なくとも変に緊張する事はなくなります。

本当にやった人は今まで見た事ありませんが、少なくとも僕は半年間同じ曲の練習をほぼ毎日やってた時期があって、まぁミスらなくなりましたよ(笑)

ここまでやり切れれば、多分失敗しても後悔もしないし、引き摺らなくて済むでしょう。

あとは瞑想とかも良いですね。

変に忙しくしていると、心のゆとりもなくなるので、1日の中で「何もしない、何も考えない時間」を作るのも良いと思います。

時間を決めて、その間は何があっても「無」になる練習をしましょう。


瞑想はまさに心の訓練です。

世の中ってけっこう煩くて、余計な情報がいっぱい、ただ生きてるだけで人生に必要ない情報、ノイズが入ってきます。

それらの雑念を全部自分の意思で断てるようになると、集中力が上がります。

慌ただしく通っている通勤路も、帰りにゆっくり眺めるといろんな気づきがあったりします。

仕事の帰りに「あぁ、月が綺麗だな」と思える人は多いと思います。心に余裕があるので。

しかし、仕事に行く途中でそんな感動した瞬間ってありましたか?花が綺麗だな、とか。

多分時間に追われてたら、そこに花が咲いてる事にも気づかないでしょう。

心にゆとりがないと、見落としてしまう情報も沢山あります。感性が鈍ります。

そんな時には、心静かに瞑想してスッキリしましょう。

けっこうオススメです👍

脳が足りてない時

やりたい事は見つかった!でもそのためにどうすれば良いんだろう?

いつも似たようなフレーズばっかり弾いてしまう。

良いアイデアが浮かばない。

こんな悩みを持つ人は多いと思います。

これは「脳」が足りてない状態です。

知識が足りてない時に起こりがちなので、こういう人はまず勉強をしてみましょう。

西洋音楽は11種の音階があります。言い換えれば、分解すれば最終的にそれだけしかパーツがありません。


なので、同じような並べ方をしてしまうのはある程度仕方のない事です…そもそものパーツが少ないので。

しかし、知識をしっかり持つ事で、パーツの並べ方を工夫して違う組み立て方をしていけるようになります。

ここがミソなんですね。

知識のある人とない人では、アイデアの差がものすごく出ます。


フレーズの引き出し、とでも言いましょうか。

知識のある人からは、とにかく色んなフレーズが次々と出てきますね。

逆に、いつも同じようなフレーズを弾いてしまう事で悩んでいる人なんかは、今よりも知識をつけていく事で解決できます。

手癖のようなフレーズって、自分でも何をやってるか、よくわかってなかったりしませんか?

いつもやってる事ほど、頭は動かさずに弾いてる事ってあると思います。

これの解決策として

楽譜に書いてみる、テンポを思いっきり下げてみる、などが有効です。

特に楽譜に書こうとすると、かなり正確に音程やリズムを掴んでいないといけないので

楽譜に書ける事は、自信の中で完全に消化できていると考えて良いでしょう。


語学教育と同じですね。喋れるだけではなく、読み書きもできるのが理解として最強です。


もう1つ大事なのは音楽理論です。


音楽に理論なんか必要ない、と言いながら全く学ばない人もいますが

たとえそのような天才であっても、音楽理論があったほうが便利に決まっています。

というか、人と演奏する時に会話に困るでしょうね。アメリカに住んでいながら「俺は英語覚えないぞ」と言っているようなものです(笑)

そもそも、スケールを覚えたりする段階でも音楽理論は自然と使ってます。

スケール覚える時に、KEY=Cから全てのキーをいちいちスケール毎に記憶してますか?

メジャースケールぐらいはいいでしょう。では、コードトーンは?より複雑なスケールは?

そのうち全部覚えるのが面倒になってきて、知識が頭打ちになり、プレイも頭打ちになってマンネリ化します。

僕がお勧めするのは、インターバルをしっかり覚える事です。


インターバルさえ覚えれば、スケールは別に覚えなくて良いです。

インターバル=度数ですね。ルートの音から音を数字で数えます。

メジャースケールの3.6.7番目を半音下げると、ナチュラルマイナースケールになる、等がそうです。

これに関しては本が書けるぐらい長くなるので、別の記事にしましょうか(笑)

作曲ができるかどうかにも関わってくると思いますよ。


どちらかと言うと、作曲がマンネリ化していく人の方が多そうですね。

その人なりの味みたいなのもいずれ出てくるとは思いますが、自分の中で違うアイデアが欲しくなった時はやはり何か新しい知識を入れてみるのを勧めます。

本を読んだり、楽曲のコード進行を分析をしてみたり

僕はある程度音感がある人なら、音楽を聴くだけでも充分な知識を得られると考えています。

実際僕も、弾いてるより聴いてる時間の方が長いと思います。

僕は楽器を一切触らずに楽譜を書く事もありますが、これはまさに知識があってこそできる事です。

知識によって、イメージを現実に近づけていけるようになります。


是非学んでみて下さい☀️

体が足りてない時

やる気は充分、理論もわかってる、でも身体が言うことを聞かない!

そんなあなたは、エクササイズ不足です。


身体が動くかどうか、というシンプルな話ですが

手の大きさや体格って、千差万別あり

勉強すれば誰でも同じ物が手に入るような知識とは違うんですよね。

もちろん人間なので、共通する事もありますが

誰かがやってる事が自分に合うとは限らない。それが身体の差です。


僕にとってのエクササイズが、必ずしも皆さんのエクササイズになるとは限らないです。

そして、エクササイズをするという事は大前提として「キツいこと」でないと意味がありません。


僕がやってキツいエクササイズは、僕よりもフィジカルに優れた人にとってはエクササイズではなくなります。

僕よりもフィジカルのない人が無茶して真似ると、これまたエクササイズにはなりません。身体に支障が出たりするでしょう。

なので、あんまり僕はエクササイズの内容を他人に伝えません。

目標としては、101%ぐらいを見据えて取り組むと良いでしょう。

これより多過ぎると怪我のリスクが増えるし、少ないとエクササイズになりません。


これが意外と難しくて、初心者のうちは毎日101%というか、何をやっても良い刺激になると思いますが

中級者以上になると、そこまで深く自分の限界を追求しなくなっていきます。

多くの人は「昔はもっと○○だった」なんて言いますが、理論上毎日101%に挑み続けていれば、今の方が伸びてないとおかしいんですよね。


僕の場合は、字だけで書くと寝起きのウォーミングアップでもまずBPM180〜を超えてる状態です。16分音符です。

そこから200超えてからがエクササイズです。

220〜240ぐらいになってくるとかなりキツいかな。そのあたりが僕にとってのエクササイズです。

これはあくまで僕の基準で、万人にこれを勧めるのには無理があるので、あくまで自分の中での101%にして下さい。

あなたなりのペース、弾き方を自分で見つける必要があります。

もう一つ大事な考え方!

エクササイズと言うからには身体を動かしてナンボです。

あれこれ考えて手が止まってる時間があるなら、とにかく弾きましょう。


細かい事はどうでも良いです。脳味噌まで筋肉に染まるぐらいに弾いて下さい(笑)


フィジカル面での自信のなさから、色んな情報を取りに行ったりする人もいますが

世に溢れている色んな情報に、あまり惑わされ過ぎないようにして下さいね!

考えてみてください。あなたに合わせた教材ってなかなか無いし、オンライン教材やYouTubeなんて特にそうですが

向こうが一方的に語るだけで、誰も実際のあなたを見ていませんよね?

変なビジネスに乗っかるとキリがないですよ?


まぁ、そんな正論言ったって、悩みは解決しないので

基礎練習、エクササイズの根本的な考え方をお伝えすると

結果は1つですが、手段は沢山あります。


たとえば、カポタストなんか良い例です。

あともう一本指があれば楽に弾けるのにな、いちいちチューニングを変えるのは面倒だな…

そんな発想からきてますよね。

求める音って、あくまで1つなんです。

その1つを、どうやって叶えるか?

もちろん、少し難しくても自分でコードフォームを組み立てて弾くのも手段のひとつです。

また、カポタストのように人の手でなくても押さえて音が出れば、それも手段のひとつです。


タッピングなんかもそうですよね。

このフレーズは弾きたい。

左手だけだとものすごく弦飛びが多くて弾きにくい。そんな時、がむしゃらに練習してフルピッキングでやり切るのもアリ。

左手だけじゃ厳しいなら、右手を使ってタッピングでいこう。これも手段です。

思った通りの音が出るならば、方法は何でも良いです。発想は柔らかく、エクササイズは手堅く行いましょう☀️


どれから鍛えていくべきか?

正直な所、大体のことはフィジカルが優れていれば解決できます。


フィジカルを鍛えていく事はすごく単純だからです。

だからこそ積み重ねがしやすくて、伸ばしやすく、1番余裕を持ちやすい所です。

フィジカルを鍛えていく過程で、沢山壁にぶち当たりますが、じっくり挑んでいくことで、失敗したり、上手くいかない事にも慣れてきます。

「そのうちなんとかなるだろう」というメンタルが身についたら、もうあなたは怖い物なしです(笑)


勉強するには時間もかかるし、実際に意識して使わない知識って忘れてしまったりします。

記憶の限界みたいなものもありますしね。

また、心を鍛える際も同じです。

他の二つが弱いと、やっぱりなかなか自信持てないですよね。

なので実際に音を出す時には

心→脳→身体

ですが、鍛えやすさは逆で

身体→脳→心

になります。


特に女性プレイヤーに多いですが、握力が弱い人が多いです。

最近はゲージの細い弦も出てきて、かなり楽にはなってると思いますが、どうでしょう?

1音半のチョーキング、ビブラートをかけずにピッチを安定させる事はできますか?

ビブラートをかける事で、悪い言い方をすればピッチが誤魔化せます。

あえてビブラートをやめた時、チョーキングの状態で音程をキープし続けるには握力が不可欠です。

もし力不足による不自由があるならば、最低でも30kgを目標に鍛える事をお勧めします。


ハードロック、メタルのようなテクニカルで激しいプレイをやる場合は40kgは欲しいですね。

40kg超えたあたりから、かなりプレイに不自由を感じなくなりました。

今の僕はもう80kgぐらいあるので、40kgの頃の記憶はあまりないですが

あればあるだけ、楽に弾けるのは確かです。

出音も変わってきますよ。

詳しくは過去の記事を参照下さい↓

極論にはなりますが、手って体の末端ですし、ギターを弾くのに使う筋力や神経ってごく僅かなんですよね。

そこだけ重点的に鍛えようとするのって、なかなか非合理的です。

手の力だけがやたら強い人ってなかなか居ないですよね?

逆に、全身鍛えてあれば手の力は自ずと強くなってる事は充分あり得ます。

なのでフィジカル鍛えたいなら、潔く筋トレするのが手っ取り早いんじゃないかな?と思います。

僕が筋トレを欠かさないのは、練習と同じ比重を置いてるからなんです。

運動不足な生活してると、だんだん弾けなくなっていくのは当たり前なので

何かしら運動習慣を持つのは良い効果があると思いますよ☀️


どのくらいのフィジカルを目標にすれば良いか?
自分なりの運指パターンが出来上がるレベルまで、まずは取り組んでみましょう。

僕の中では、はっきりと運指の際に法則が出来上がってます。

基本は1フレットあたりに指1本を置くスタイルで

9フレットより高い所では小指を使わなくなります。

しかし、1フレットあたり指1本で届かない運指の場合は、人差し指、中指、小指の組み合わせで法則を破ります。

また、ペンタトニックスケールも小指を使わずに弾きますが、4.5.6弦は小指を使います。これはチョーキングに備えるためですね。

高音弦はなるべく小指使わないです。

こんな風に、目的や条件に合わせて僕なりのルールがあります。

真似してもらってもかまいませんが、この一例はあくまで、僕にとって1番やりやすい弾き方、というだけですよ。

これはかなり効果的で

どんな時に何指を使うかを決めておく事で、ミスを減らすこともできます。


僕が思うに、「基礎練習」とよく言われるのはこの自分なりの運指パターンを擦り込んでいくためにやる、と思ってます。

逆に言えば、自分なりの運指法則が出来上がっている人は、いつまでも基礎練習に時間をかけるのはお勧めしないです。


現実問題、1日の時間は限られているので、なるべくなら効率の良い練習をしたいですよね?

運指法則が出来上がるくらいなら、恐らく習慣的にギターを弾いているとは思うので、同じ基礎練習ばかりしていても効果は薄くなります。

ポケモンで言うと、最初の草むらオンリーでレベルを上げようとしているようなものです(笑)経験値が少なすぎます。

やはり、ある程度の強敵というか、自分の中で難しいと感じる所に挑んでこそ大きな意味があります。

僕の中では、「練習」というのは今の自分にできない事をやる事だと思っています。

既にできるとわかってる事をやるのは、練習ではなく「確認」にしかなりません。


ここはしっかり分けましょう。

過去の記事でも触れています↓


ある程度弾けてきたのなら、身体から次のステップ、脳を鍛えてみたりすると良いですね。

今自分がやってるのは確認なのか、練習なのか?

ここの意識の差は大きいです。

練習が下手な人は確認が多すぎます。

一度できた事ができなくなるのは、恐らくは忘れているからなんですよね。なので思い出したらもう終わって下さい。

忘れてから思い出す方がより記憶が濃密になります。

このようにすると、どんどん自分にとって効率の良い練習ができていくと思います。


ここまでのまとめ

・壁にぶち当たった時は、心、脳、身体のどれが弱点かを意識する

・心が弱い時は、物量攻め、瞑想

・脳が弱い時は、譜面を書く、音楽理論の勉強、インターバルの把握

・身体が弱い時は、考えるより先にとにかく手を動かす、自分にとってキツい事をコツコツやる。目標は、自分なりの運指法則を作る事!

・練習と確認は別物。既にできる事はやらないようにして、練習を効率化する

ここまで読んだ皆さんは薄々気がつくと思いますが、多分僕は皆さんが思うほどギター触ってないです。

上達するにあたって、必ずしもギターを触る必要はないと僕は考えています。


逆に言えば、ギターに触らなくても、練習は可能だと言う事です。(もちろん、普段弾いてるのは前提として)

冒頭に書いた通り、思った通りに弾ける事が正解です。なら、まずはイメージです。

ギターを持たずとも、自分がどんな音を出したいか、何をやりたいか、まるで弾いてる時と変わらないぐらいにイメージできますか?

指板や弦、なんならテンション感、音程まで聴こえてますか?感じられますか?

特に社会人になると、自由にギターに触れる時間が減ると思いますが

ちょっとした時間に、こんな風にイメージトレーニングをやってみて下さいね⭐️

また別の記事で、ギターに触れない時に使えるエクササイズとかも紹介するとしましょう。


僕が最近取り組んでいる、人には薦めない練習方法

ここからは、ちょっとだけダークゾーンというか、初心者の方にはお勧めしない内容です。

逆に上達しづらくなるので(笑)

中〜上級者の方におすすめの内容です。

他人に薦めるにはそれなりのリスクがあるので、これ以降は有料化します。

少なくとも、自分の運指法則が他人に説明できる程度になってから取り組んでみて下さい。

何回も言いますが、ここから先は自己責任ですよ!(笑)

今ある自分の何かを犠牲にする覚悟で臨んで下さい。


僕がやっている、表に出せない練習方法

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