GoToトラベルはどの程度観光業に貢献しているのか

サヨクの人たちの政権批判の醜悪さについては先の北守氏の件で指摘した通りです。私は菅政権を擁護するつもりはないですが、批判する人や、その批判さえしてれば思考停止して乗っかっちゃう人たちは、もうちょっとフェアな姿勢でやってほしいなと思いますね。


さて、現政権批判の主軸は「GoToトラベル」になっています。私もGoToトラベルには批判的な立場(トラベルはまだ理解の余地あるけれど、GoToイートは明らかに見切り発車でまずい施策だったよ派)なのですが、大事なことは「ちゃんと評価したうえで批判する」ことだと思います。


①どの程度プラスの効果があったか
②その効果に対してマイナスの効果はどういうものがあったか
③短期間、長期間それぞれの軸で見てどう判断すべきか

これをちゃんと論じるべきだと思うんですよね。


はてなブックマークとかTwitterを見てても議論の際にデータを持ってくる人がいなくてみんなが個別に自分の体感だけで語ってるひとばっかり

「GoToトラベルはたいして意味がなかったのにコロナ感染だけを広めた。直接給付した方がよほどましだった!」みたいなことを言ってる人が多いです。


GoToトラベルで恩恵を受けてる人たちは公の場であえてそのことをしゃべるようなことはしません。なので、公の場ではGoToトラベルの恩恵を受けてない人たちの声だけが大きくなり、GoToトラベルはなにもいいことがない愚策だったという雰囲気が形成されます

「でもそれって本当なの?」「GoToトラベルは本当に意味がなかったの?」「本当に直接給付した方が効果が大きかったの?」という点についてちゃんと考えて検証する人がいません。

大手ネットメディアもまあやらないでしょうね。そんなことを書いたら政権擁護だって叩かれるだけだろうし。普通に政権批判をした方が良いってなる。今のネットって一事が万事こんな感じですよね。なので、なんとなくネットでバズってるツイートとか記事を見てると、たぶんこういう考えになるんじゃないかと思います。

【ネットDE真実な人たちの意見】
・GoToトラベルは何のメリットもない愚策。直接給付の方がよかった
・さっさとやめるべきだったのに二階派の反対でやめなかった
・GoToトラベルに金使うくらいなら医療にもっと金をまけばいいのに。医療関係者がかわいそうだ


このあたりについてちょっと真面目に考えてみましょう。

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