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推しの概念をデジタルに表現しすぎたVALUというサービスがあった

例のnoteの件について「推し」とはどういうものかを考えてみる。


丁寧にかくと面白い話題だと思うけれど、今本当にしんどいので結論だけ簡潔に。とくに読者の人に理解できるように書いてないので、理解できなくても気にしなくていいです。


推しをやろうとする人は、まず成立過程とか運営側の意図をまず考えるべき


「CDやグッズを売るだけではビジネスとして成り立たなくなった」アイドル業界とかが、よりファンから資金を集めるために、タニマチの権利を分割・流動化してREITみたいにして販売しはじめたもんです。

要するに推し活ってのはキレイに言えば「常時発動しているクラウドファンディングやオンラインサロンの入会権」ですが、もっと露骨に言えば「タニマチしてる気分になれる権」を分割販売してるようなものといえます。


推しと投資とファン活動の違いと共通点

ただ、推しと投資は大きな違いがあります。法律の保護や規制がないんですよ。

投資とかREITだったら「剰余金配当請求権・残余財産分配請求権・株主総会における議決権」のみっつが保証されています。

ところが、推しは法律による保護がありません。推しが裏切っても何も救済措置はありません。推しに見返りを求める権利も一切法的にはも認められていない。 

ただし、保護がない代わりに「これ以上要求しちゃダメよ」という規制もありません。

だから、アホは勝手に「これだけ推してたらこれくらい要求していいだろう」という勘違いをし、何一つ約束されていない「自分の脳内にしか無いご褒美」を脳内に思い浮かべることになります。そして、その「自分の頭の中にしか無いご褒美」がデカければでかいほどたくさん貢ぐわけですね


推されてる側からすれば、推しの活動は株主と同じでしかないし、権利的には株主より弱い


ただ常識的に考えれば、推されている側にとっての推してる側の価値は株式会社と同じような仕組みで考えられるでしょう。つまり推される側にとって、一人ひとりの推しがどれほど熱心であろうがそれほど重要ではありません。

推し活全体で1億円の効果があったとして、20歳の大学生が全力出して3万円払った場合、その大学生は全体の0.03%しか貢献してません。つまりそのくらいしか主張する権利は無いんですよ。 推している20歳の大学生からしたら自分が捻出できるすべてを捧げてるつもりだから、それにあった見返りがほしいと思うかも知れませんが、推されている側からすれば「ただの0.3%」でしかない。

このことをよく考えたほうがいい。(※だからこそ悪い大人は無名のVTuberにいきなり赤スパチャを投げて感覚を狂わせたり支配しようとしたりする)


VALUという仕組みはこの残酷な現実を推し活をやってるやつらにデジタルな形で可視化してつきつけるサービスでした


ただ、これは悪手に決まってますよね。

なぜかというと推し活というのは、推してる人間の妄想によって価値が上振れすることに意味があるのであり、そこをデジタルに可視化するなら推し活の意味がないからです。

アホは勝手に「これだけ推してたらこれくらい要求していいだろう」という勘違いをし、何一つ約束されていない「自分の脳内にしか無いご褒美」を脳内に思い浮かべることになります。そして、その「自分の頭の中にしか無いご褒美」がデカければでかいほどたくさん貢ぐ

この勘違いによって等価交換とは程遠い、「搾取」といってもよいほどの過剰な利益を得ているのが推し活の実態です。

その夢をむしろ膨らませなければいけないわけですが今のところうまく言ってない会社が多いですね。


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