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アスペル・カノジョ読む6巻 齋藤さんは横井以外の理解者を得ることができるか? & ハッピーリストの話

つらくなってきたけど絶対に2日に1日ペースは守るゾ……

4巻のときにも書いたけれど、どれだけ頑張って前進しようとしてもラスボスである過去(悪夢)が強すぎてスタート地点に戻される。

最終的にはこれを克服しないと結局は元の場所に戻される。

まだ全然描かれていないが、最終的にアスペル・カノジョは親やクラスメートから受けた傷・トラウマと向き合っていくことになる。ただ、このあたりはLV50くらいの難易度であり、齋藤さんや横井くんはまだレベル10くらい。

こつこつとレベルアップをしている最中だ。

どんな事があっても「過去自分を傷つけた存在を許す」という決着はない。しかし、理解できるかどうか、理解するための導線を通れるかはとても大事だ。6巻では、結婚して母親になり、子供も発達障害者だった清水さんから話を聞くことになる。

ただ、清水さんの話はもちろんとても大変なのだけれど、齋藤さんはそれ以上にえげつないので、これだけで齋藤さんの心が開くことはない。

むしろ清水さんの家庭がまともすぎて、「じゃあ私は何だったのか…」と余計に苦しい思いをすることになってしまった。

でも、その後の清水さんの対応がすごい。

ここはぜひ実際に読んでみてほしい。子供が発達障害者じゃなくても、子供の心を開くというのはこういうことなのか、と必ず参考になるはずだ。

※ここは、私が死ぬほど好きなエヴァ同人誌「RE-TAKE0」を思い出す。アスカに関してはシンエヴァよりこっちのほうが好き

ちなみに今までは齋藤さんが横井に見捨てられるかもという不安を一方的に抱えていたが、この巻では横井が齋藤さんに見捨てられるかもという不安を抱くようになる。

いよいよ関係性が対等に近づいてきた。この状態が、最も危険である。関係性って、しんどいかどうかより変化に耐えられるかどうかが試されるよね。

ではここから6巻です。



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