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知られざるガリバーT01 大阪チタニウム

久しぶりすぎてどうやって更新してたか忘れた……。
心機一転で、番号振り直してやっていきます。

今回の企業は、現時点ではおすすめではないのですが知ってさえいれば2022年に大儲けできた「知識は大事だよー」というのがわかる企業です。

事業内容

金属チタンの世界的メーカー。

航空機や電力・化学プラント部品である
・金属チタン(スポンジチタン、チタンインゴット)
・高機能材料(高純度チタン、球状チタン合金粉末、SiO/電池負極材料)の製造販売。

スポンジチタンのトップメーカー(パイオニア)、スポンジチタンとシリコンの素材加工は世界有数。

海外からチタンの酸化物を含む鉱石(ルチール、スラグ等)を輸入、不純物を取り除き純度を高めスポンジチタン・チタンインゴットを生産。航空宇宙産業(エンジン・機体向けチタン展伸材)やエレクトロニクス産業(高純度チタン/半導体用ターゲット材)を中心に素材を供給。

高機能材料のSiO(一酸化珪素)は食品包装用のバリア材として業界トップ。リチウム二次電池負極材用SiO、球状チタン合金粉末(合金TILOP)の開発を推進。

大株主は神戸製鋼所<5406>。2016年3Dプリンター向けチタン粉末の技術確立。2018年ポリシリコン事業から撤退。2020年グローバルニッチトップ企業100選に選定(スポンジチタン)。主要取引先は住商メタレックス、神鋼商事。

神戸製鋼所の売上がちょっと凹みつつあるので評価が下がっている。
でも神鋼商事は堅調なんだよなあ……。



業績推移

利益率が急改善しているのだけれど、株価はずっと下げ続けている。

米国依存が高くなる一方で、中国は△。

バリュエーション評価

キャッシュフローでみるとあまり美味しくない。

流動資産が460億。フリーキャッシュフロー生成能力は10年平均でわずかに4億円程度。つまり、公式にあてはめて計算すると460億+4*10億で500億程度の価値しか無い。一方で2019年のように100億生み出している時もあり、「平均としてどの程度のCFを生み出す力があると思うか」で評価が大きくブレる。

現在の時価総額は960億である。

とにかくキャッシュフローを生み出す力が弱すぎることが特徴で、PERで見ると割安に見えるのだが、典型的な「買いにくい企業」。


進捗率では良さそうに見えるわけだが、3Qまでは売られる可能性が高い


現在チタンは原料コストがすごく上がっている




などなど把握した上で、ようやく知られざるガリバーを見る


スポンジチタンの製造では世界でも有数

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