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「病むメンタルの作り方」=無理なカロリー制限ダイエットをするだけで人間は簡単に病みます



無理なカロリー制限ダイエットをすると人は簡単に正常な判断能力を失う。ましてデブがいきなり急激に痩せようとするのは自殺行為


カロリー制限 ダイエットとはどういうものかというとひたすら食べ物のカロリーを調べまくってとにかく設定した カロリーに収めるというものです。

本当に危険なので真似しないで欲しいんですが、食事のバランスよりもとにかく カロリー さえ守れば計算上は必ず痩せるという取り組みです。

大抵の場合 この取り込みをする人は夜に完全に炭水化物を抜いてお米の代わりにキャベツやもやし などを食べてお腹が空く前に寝るというような生活を送っています。著者はこのダイエットをした結果 1ヶ月で5キロ痩せることができましたが、おそらく 脂肪が落ちたのではなく筋肉が落ちただけでした

体重が減っても幸福感はなく 毎日の異常な眠気 やだるさに襲われて 日中もほとんど 起きていられなくなってしまいました。そして メンタルも浮き沈みが激しくなり痩せたはずが自分に自信を持つことが全くなく、むしろ 自己肯定感は下がる一方でした。こうして無理をして減量した代償に頻繁に低血糖を起こすようになってしまい私は何のために生きているんだろうと生きる気力 すらなくなっていきました。

デブな人がいきなりカロリー制限ダイエットをやってはいけない

実はカロリー制限(とくに糖質制限)ダイエットはある程度健康的な人以外が勝手な思い込みでやるべきではありません。

特にメンタルが安定していない、イライラし易い人は大抵が低血糖だったり血糖値の乱高下を起こしています。こういう低血糖 や血糖値の乱高下を起こしている人のほとんどは 胃腸の動きが悪く、消化力が低下している人が多いです。

なぜかというと、血糖値が下がることによって身体は自らを守ろうとホルモンを使って血糖を 維持をしようとするわけですが、その時に出てくるホルモンの中でも グルカゴンという 膵臓から出るホルモンが胃腸の動きを弱めてしまうのですね。消化力を低下させるホルモンはこれだけではありません先ほどから何度も出てきたアドレナリン。 これも 交感神経を活発にさせて血糖値を上げてしまい、胃酸を減らして 胃腸の動きも落とします。身の危険が迫っている時に 悠長に食事 なんてしている場合ではないですからね!


このように 低血糖を起こしている人の多くは消化力が落ちています。胃腸の動きが悪く、さらに 空腹を感じにくくなっているのです。そうなると3大欲求 の一つである 食欲が湧かずに ・・・というよりも本当はお腹が減ってるにも関わらず自分では食欲を感じられず 食べない方が楽だと思ってしまうわけです。その結果 無意識に食べない 健康法に 飛びつきがちなんですが、全て悪循環になっています。


血糖値が安定していないせいで消化吸収力が落ちてメンタルが不安定になったりデブになってるのに、そこで更にカロリー制限をしてさらに血糖値を不安定にし、さらに胃腸のちからを弱めてメンタルをボロボロにしてしまう。短期的に痩せられるかも知れませんが、あまりにも代償が大きすぎます。


100kgを越えるようなデブであれば、そもそもカロリー制限はいりません。食べるものの種類を変えてしっかり食べた方が健康にも良いし結果として痩せるケースの方が圧倒的に多いんです。


100kg越えのデブが食事回数を減らすとてきめんにメンタルを病む


断食どころか、朝ご飯を抜くことすら危険です。メンタルの浮き沈みを感じている人ほど血糖値が乱れている可能性が高いため、朝ごはんを抜くと1日の大半を低血糖状態で過ごすことになります。食べないことによって最初は体が軽くなって調子が良くなったように錯覚する人も多いのですがそれはアドレナリンなどによるものでしかありません。長期的に実践することによって、ほとんどの人は体調が崩れていきます。

じゃあ夕ご飯を抜けばいいのかというと違います。むしろ一番危険なパターンは夕食前に糖質を抜くことです。これをやるとですね、寝ている間に血糖維持が全然できなくなってしまってその結果、寝ながらアドレナリンを出しまくるようになります。もちろん、寝ていたにもかかわらず体は休まりませんし、毎朝寝起きに動悸が起こっているようなことさえあります。


大事なのは食事の回数を減らさずバランスを整えることで消化力を高め、メンタルを安定させること

繰り返しますが糖質制限をやっていいのはむしろ普段から健康に気を使っている人だけです。デブが医師や栄養士などの指導無しにやっていいもんではない。

糖質制限をやると必然的にタンパク質と脂質を取る割合が増えます。これもヘルシーに感じるかもしれませんが、どちらも消化に問題がある場合は身体にとってかなり大きな負担になってしまいます。

タンパク質を消化するにはしっかりと胃酸が出ている必要があったり、胃腸が動いていることが大事です。そうでない人がいきなりプロテインのような高タンパク食をすると、むしろ未消化のタンパク質によって腸の悪玉菌が増えていくことになります。プロテイン主体の高タンパク食をやったことがある人は思い出してみて欲しいんですが、急にタンパク質を増やしたことによってお腹が張ったり、ガスや便が臭うようになったことはありませんか?これがまさに消化できないタンパク質によって腸内環境が乱れて起こる症状です。

同様に高脂質もコレステロールがうまく使えない人にとっては負担になってしまうだけなので、気をつけてほしいポイントです。

100kg越えの人がいきなり断食に挑むのはとんでもない愚行


食事回数を減らす時点ですでに危険と申し上げましたが、考え無しのデブほど断食を試したがります。絶対にやめましょう。

こちらも酵素ドリンクを使ったファスティングなどが流行っていますが、ファスティングは素人がいきなり1人でやるのは大変危険です。ファスティングをする時は主に食べ物を食べずにドリンクで血糖値を調整しくスタイルが主流ですが、日頃から血糖値が乱れている人は自分でうまく調整することが非常に難しいです。どうしてもやりたい場合はプロの指導のもと行う必要があります。 

また、ファスティング中は鉄の合成が抑制されやすくなるため、貧血気味の方やあまりにも低血糖症状を強く感じる人は、そもそもやるべきではありません。まず、しっかり食事を取りながら体の状態を整えていくことをお勧めします。


デブはまず弱った肝機能を回復させ、血糖値をコントロールする力を取り戻さなければいけない


肝臓の働きを悪くする 一番有名なものは アルコールですが、実はアルコール以外でもいろんな形で肝臓の働きは鈍ります。 例えば甘いものを食べ過ぎると負担がかかって肝臓が弱っていきますし、無理なカロリー制限や糖質制限をすると肝臓の働きが弱ってきます。

そして肝臓の働きが低下すると一気に安定した血糖値の維持が難しくなります。血糖コントロールは肝臓が重要な働きをしているからです。

私たちは本来 食べなくても血糖維持ができるような仕組みを持っています。 その1つが身体に備えられているグリコーゲン なのですが、 これらは 肝臓と筋肉に蓄えられています。つまり 肝臓の働きが落ちてくると グリコーゲンをうまく切り崩すことができずに血糖維持が難しくなってしまうわけです。また肝臓に食べられているグリコーゲン自体が少ない時も同様に血糖維持が難しくなります。

無理なダイエットでメンタルを病んでる人間が仏教やら自己啓発書を読んでもそれだけでメンタルは回復しない


考えてみてほしいのですが・・・

あなたが命の危険にさらされている時、例えば、クマに襲われているような時を想像してみてください。このような時に、私が「こんな不安な気持ちになるのは、私の性格が弱いのが原因だ」などと思いますか?そんなことよりも、「いやいや、今不安になるのは当たり前の反応なんだから、ポジティブになりたければ、まず今すぐ安全な場所へ避難しようよ」という風に考えるでしょう。

また、あなたの友人がクマに襲われて怖がっている姿を見た時に、「あの人、ネガティブだよね」とか「メンタルが不安定だよね」なんて思うことがありますか? そんなわけないですよね。冷静に俯瞰して考えてみてください。身体が生命の危機を感じている低血糖の状態で、明るい気持ちになったり、穏やかな気持ちになれるわけがありません。自分に自信が出なくて当然なんですよ。

むしろ、低血糖状態の人がネガティブ状況になっているのは、あなたの心がねどう考えようが、身体が感情をフル活用してなんとかあなたの命を守ろうとしてくれているわけです。で、命の危険が迫っているわけですから、自然と周りに対する警戒心も強くなるわけです。ネガティブな感情って全然悪いことじゃなくて、むしろそのサインを正しく読み取らないといけない。

こういう状況下では心理学を学んで「気の持ちを変えればなんとかなる」「ネガティブな考え方を変えよう」とかしてはいけないんです。それよりもまず食事をちゃんと整えようという風に考えてください。つまり、心のセラピーをするよりまずは食事で低血糖のケアをすることの方が先だということです。

もしかすると、あなたが今「本当の自分」だと思い込んでいるものは全然そうではなくて、低血糖がもたらしている仮の姿である可能性もあるわけです。その状況であれば、まずは低血糖を何とかして本来の自分に戻ってから、性格の問題などを考えた方が正しい順番だと思いませんか

この状況にもかかわらず、ネガティブ思考を何とかしたいからと言って、心理学の勉強とか仏教の勉強したところで、なかなか解決には至らないどころか、余計に悪い状況を長引かせることに繋がりかねません。

さらに恐ろしいことに身体がネガティブ思考を強制するような状態の中で心理学を学んで、でも気分が前向きにならなかったら「もう自分は心理学を学んでも無理なんだ」と思って絶望してしまうかもしれませんし、絶望したくないから、無茶苦茶な理屈でメンタルが立ち直ったことにして、その間違った理屈を一生信じ続けることで、ずっと歪んだメンタルで過ごすことになったら最悪です。

そういうことにならないように、気分がネガティブになっている時はまずはちゃんと栄養取りましょうよ。そもそも、身体の中で一番エネルギーを使うのは脳なので、しっかりと食事からエネルギーを補給した上で、そういった勉強すればきっといい感じになると思いますよ。

逆に言うと、今まで病んでいたデブが急にメンタルを回復したのであれば、それは無理なカロリー制限ダイエットをやめたからです


メンタルを病むくらいなら、無理なダイエットはしないほうが良いです。ダイエットは、痩せることによって達成したい目標がある時とか、痩せることによって幸せが増すと感じた時に取り組みましょう。

そうでなければ大事なものを失った上に、どうせリバウンドします

え?太ってるのが悪いんじゃないよ?デブが理由で不幸なのがダメだったんだよ、私の場合。
いるじゃない。太ってて幸せな人。それは正しいの。痩せて逆に不幸になったら無意味なの。痩せるのが目的じゃないんだよ。 楽しくとかさ。自分が好きにとかさ。キーワードあんのよ。
昔さ、仕事で痩せた人をみて分かったの。ダイエット本出しておいて、リバウンドでものすごく太ったタレントがいたんだよね。その人が後々のインタビューで言ってたの。「私にとっては、食べられることが幸せ」なんだって。子供の頃に親の事情で親戚に預けられて、くったくなくお菓子を食べているいとこと遠慮してしまう自分を比べて「ああ、おうちでおもいっきり食べたいなあ」って気持を強く持ってたんだって。その人の食べたい気持には「楽しく」が入ってたと思うのよね。だから、食べて太って幸せならそれでいいのよ。でしょ?
私はさ、デブな自分が嫌だったから痩せた。それで笑えるようになったし、わかったこともあったでしょ。だからやせてよかったの。そういうのなしにただ痩せただけだったら、きっとリバウンドあったなぁ。
だから、○○君が△△をやめて笑えてたんならそれでいいの。△△をやめるのが悪いんじゃないの。 それで笑えなくなるのが問題でね。つらくなるだけだったら間違いなんだよ。
△△やめて楽になるんだったらそれはそれでいいんだよね。
でも☓☓くんは違ったでしょ? だから帰ってくると思ってたよ。
お帰り。ねえ、自分で選んで帰ってこられるって、実は幸せだよね。


あとはおまけです。

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