「知られざるガリバー」042 マクニカ
※ちなみに、最近「知られざるガリバー」で紹介されたTPR(ピストンリングの会社)はおすすめです。
簡易企業分析
従来の半導体・電子デバイスやネットワーク関連商品が多いが、ここ最近は最先端技術を生かしたソリューション提供を目指している。
業績
ここ最近は特需状態と海外向けの売上を伸ばしたため成長が著しい
比較対象としては、東京エレクトロン デバイスやリョーサンなどがある。
マクニカは2018年・2019年の頃の停滞もあり、特にV字回復の印象が強い
BS
商社以外でこんなBSだったら絶対潰れるぞというくらいに棚卸資産が多いが商社としてはそれほど異常な数値でない。
ここ数年はサプライチェーンの混乱やリモートワーク対応などなど様々な理由で電子デバイスやネットワーク機器需要が増え、その需要に応えるためにかなり特需状態で調達を頑張っている。
営業キャッシュフローが多いのだが、投資キャッシュフローが多いこともポイント。とにかくビジネスのレバレッジがかなり上がっている。
バリエーション
ここ3年で株価が5倍くらいに急上昇したが、最近はやや株価が軟調。
ROAの高さや競合他社の比較からはやや割安と評価されるか。
フリーキャッシュフローの不安定性からして、あまり高いマルチプル評価はできない。今期決算は良かったが、個人的にはまだ買いたい価格水準ではない。個人的な評価では5500円くらいから買いたい。とはいえ、半導体への将来期待や鉱工業生産指数の電子デバイス系の復調などから、この水準からでも買われることは十分あると思う。
知られざるガリバー
単なる技術商社のイメージとぜんぜん違う、商社機能を持つテクノロジー企業と言ったほうが良い。
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