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「Shrink! 」読む:解離性障害編

なんとか「アスペル・カノジョ」が完走できたのでちょっと自信が付きました。というわけで、今度はこれまた絶対に読んでもらいたいマンガ「Shrink!」を不定期に紹介します。これは発達障害関係なく対人関係に悩みがある人なら誰にでも役に立つマンガです。


こちらは精神科医が主人公のマンガですが、エピソードごとに独立しているので間隔が空いても大丈夫かなと思います。

一番面倒くさい「DID」を一番最初にやります。

「解離性同一性障害」というと「多重人格」のイメージが強いせいで一番縁遠い病だと思われがちですが、実は「解離性障害」は結構我々に身近な症状です。

自己肯定感というか「自己効力感」が薄く、常に「自己否定」「自己疎外」の状態を繰り返していると、思っているよりは簡単にこの症状になります(といっても「思っているより」であって簡単にはおきません)

 自分の中から外に取り出され、生み出されたものが、やがて自分に対立し、自分にとってよそよそしくなること、自分を支配さえしてしまうことを「疎外」という。

https://kamiyakenkyujo.hatenablog.com/entry/20130902/1378051706

また、発達障害などの子供が親から理解されず否定され続けると、二次障害として「複雑性PTSD」や解離性障害になることもあると言われています。

さらに、インターネットの影響で「分人」「ネットとリアルの使い分け」「複数のキャラクター」を演じるようになっている今、かなり解離性障害が起きやすい下地ができていると言えるでしょう。

実際の診断が下る人はそう多くありませんが、機序として「解離性障害」は決して縁遠い症状ではないということは理解しておく必要があります。

というわけで早速読んでいきましょう


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