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カンブリア宮殿で辛口の村上龍ですら「完璧」と評した西友回がめちゃクチャ面白かった

よしき

昔成城石井が成功したときに大久保社長の本を読んで感動したことがあったけれど、西友の改革でも大成功しているとのこと。
小売業って経営次第でここまで化けるのかということがすごくよくわかると、普段見てない小売り系の企業もチェックしてみたくなるね……。


大久保さんは、セブンイレブンの鈴木さんに師事し、それから最初にファーストリテイリング改革を手掛けた



そのあと赤字続きの成城石井を一気に黒字転換させ、スーパーでは異例の8%の経常利益率を達成


その時の著書がこちら。
当時2010年にこれ読んでめちゃくちゃ感動したのを覚えてる。

価格表示は1226円ってなってるけど紙の本は100円で買えるから興味があったら読んでみてほしい。　あくまで私が読んできた中だけど、小売業に関する本でこの本より感動した本は一冊もないです。

それ以来、大阪に住んでいるときはしょっちゅう成城石井を使ってた。

その続編の「利益を3倍にするたった5つの方法」も素晴らしいです。これは
「ハルヒスキー」さんが同人講座で語られてたことにも通じるところがあると思ってます。

※ちなみにこの「５つの方法」は列挙するとぼんやりして見えますよね

①経営と現場が一体となってお客さまの満足を実現する 
②仕事を通じて現場を成長させる 
③重要なことに絞り込んですぐやる 
④売れる商品を価格を下げずに売り込む
⑤いままでのやり方をやめて、構造的に改革する

目次を見たときはがっかりしたんですが、実際に読んでみたらめちゃくちゃ面白かったです。特に④と⑤。たとえばこの中の一つに「31.新商品の売れ行きは初日で決まる」と「40.売り上げではなく、粗利率を上げて生き残る」という項目があります。たぶんハルヒスキーさん読んだら「そうそう、そうなんだよ！」ってめっちゃ喜ぶと思いますよ。（※あらためて思いますが、DL同人業界というのはこの大久保さんの語ってる方法が内包されてます。それをFANZAやDLSiteが上手く作ってくれたんですよね。商品製作者は知らず知らずその仕組みの恩恵を受けている）

この部分がこの下で語る西友の再建でもフルに活用されています。


ウォルマートもさじを投げた西友の経営者になるとわずか１年で最高益まで押し上げた

こちらでは、営業利益率を10%まで目指すと豪語しています。


大久保さんの考え方ってとにかくやってることはすごく基本に忠実なはずなのに、めちゃくちゃ刺激的なんですよ

私はこの時までプライベートブランドって安かろう悪かろうだという考え方で凝り固まってたんだけど、この本読んでからPBの考え方が180度変わったくらいに影響受けてます。

よくよく考えたらセブンイレブンのＰＢって質が高いよなとかいろいろ考えるよね、とかＰＢっていろんな企業と協力して作ってるわけだから、良いＰＢ製品作ってる企業は当然伸びるよなってことがわかるようになってきた。だから、セブンイレブンのＰＢを作ってる会社なんかはよくチェックするようになった。

※最近だとイトーヨーカドー向けにすごく良いＰＢを作ってるＳＴＩフーズは一気に成長しました。投資ってこういう観点でも楽しいよ。

PBのイメージが悪い理由はもちろんイオンとローソンのせいなんだけど、この大久保さんの存在がセブンイレブン以外にも「PBって考え方次第ですごく良いものを作れるんだよ」ってのを教えてくれたと思ってる。


西友では「みなさまのお墨付き」というプライベートブランドが大人気


店内や商品の改革だけじゃなくて楽天と組んでネットスーパーを強化し、販売圏をスーパーの周囲寄り広く拡大した


商品開発はもちろんすごいんですよ。

こんな商品開発の仕方があるのか！って話がどんどん出てくる


でもそれ以上に面白いのが、たった１年でネットスーパーの仕組みをガラッと変えてしまったところ。

小売業の「価値創造」ってどういうことなんよってのを語ってるところがすごく面白い。


利用者は値段が上がっても納得してるしむしろスーパーのファンになってしまう

小売業でここまでお客様を喜ばせることができるっていうのがすごすぎる。

あの村上龍ですら、今回はもう完全にべた褒め。

「欠点がない」「成功しか考えられない」とまで言い切っている。


何より、社長自身が小売業という仕事がどれほど素晴らくて楽しいかということを本気で語ってるのが最高に素晴らしい



おまけ「④ 売れる商品を価格を下げずに売り込む」部分の詳細

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