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「病まないメンタルの作り方」ファースト一プレッション

やっぱり後回しにするのめんどくさいのでとりあえずざっくり読んだ。

この本を読んで良かったと思うことは彼がアルバイトをやっていることがわかったことです。あと、途中までは自分が思ったより頑張って書いてるなと思いました。

本当にアルバイトをしながら本を書いていたのなら
少し見直したい気持ち




まず私の感想は「コンセプトは良かった。実装はいまいちだった」ですね


三沢さんが書こうとした内容や全体の構成は悪くないと思いました。「企画や志」は悪くなかったと思います。目の付け所はむしろ良いと言えます。実際にこういう需要はあると思うし同じテーマでちゃんとした人が書いたら結構いい本になったかもしれません。

実際類似の本はあるので需要自体はあると思っています。

三沢さんが本当にメンタルを鍛えようとして、目的を持っていろいろ実践していて、心の底からこれが大事だと思ったものを書いていたらそれはそれで価値のある内容になっていたと思う。


ただ読んだ感想としてはあと一歩大事なところが足りなかった(読者のことを思う気持ちが足りない)結果として、「独りよがりな内容で、焦点がぼやけており、レベルが低いので、役に立てられる人があまりにいない本」になってしまったなと思います。

◇三沢さんの悩みや自分語りが共感しにくい

(①長年無職の引きこもりであり②暇を持て余したSNS厨&やきう民であり、③ちょっと批判されたらすぐに人間関係を切る悪癖があり、④強制されてないのに勝手にいろんなものに反応し勝手に敵を作って勝手にストレスを貯めていた・・・などなど自家中毒・特殊性の塊なんですよね三沢さんって。さすがにこういう悩みって世の中の普通の人からしたら共有しにくいわけです。 普通の人はそこまで程度の低いところで苦しんではないです。普通の人からしたら馴染みのない悩みが多く、逆に普通の人が抱えている人間関係や職場での悩みがないんですよ。そのせいで自分語りの部分ですごく距離を感じる。もう少し普遍性をもたせる工夫をすべきだったかなと思います)


◇処方箋が三沢さんに特化しすぎていて使い勝手が悪い
(三沢さんが本の中で提唱する解決策が、「回避する」「まともに受け取らない」方向に偏りすぎています。ネットでのトラブルや個人的な人間関係ならいいのだけれど仕事の悩みに対する処方箋としてはちょっと弱いです。せっかく「反応しない練習」引用してるのに、自分に都合の良いところを強調して、普通の人が参考にしたい部分がカットされちゃってる。「これ誰のための本なんでしたっけ?」ってなりました。三沢さんはもう少し自分の特殊性を認識したほうが良いと思います。)

◇焦点がぼやけていて利用シーンがイメージしにくい
(前半は範囲が広すぎるし、後半は三沢さん個人の話になりすぎ)


◇具体的な目標がない
 (三沢さん本人が「アルバイトしながら本を出せました!」「将来金持ちになって高松のマンションに住むぞ!」とく目標を持つのはいいんですがもうちょい読者に寄り添う努力をしたほうがよいと思う)


要するに、三沢さんが欲しかった本を三沢さんが作ったまではいいんだけれど、読者がどういうふうに活かすかは読者が自分で頑張って考えなさいよって感じです。

小説やエッセイならそれでも良いんですが、自己啓発本としては異常に不親切なんですよね・・・。

本書が目指しているコンセプトが「メンタルが落ちていたり読書が苦手な人でも読めて」「ステップごとにメンタルに良いことを実践して積み上げられる」であることを考えると考えると、少なくとも当初コンセプトの実装には失敗していると言えます。

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