岡本吉起

ゲームクリエイター、岡本吉起です。『ストⅡ』を開発し、『モンスト』の初期開発に携わるな…

岡本吉起

ゲームクリエイター、岡本吉起です。『ストⅡ』を開発し、『モンスト』の初期開発に携わるなどあらゆるゲームをつくってきました。そんなぼくは今、Web3の仕組みでみんながハッピーになる、Fix to Earn(国や行政のインフラを直しながら稼ぐ)ゲーム『TEKKON』に関わっています。

最近の記事

61歳の岡本吉起が考える、クリエイター人生の最終章

ぼくにとって、ゲームとはなにか。この問いはすごく難しい。 端的に言えば、お仕事です。 そしてぼくは、このお仕事を介して成長させてもらい、ぼくという人間を世の中に出ていくことができました。ユーザーとコミュニケーションをとるためのツールにもなりましたし、財を成す道具にもなりました。 ほかにも、ほんとうにたくさんのものをゲームは与えてくれました。 だからこそ、恩返しがしたい。それができて、ゲームクリエイター人生の畳み方、つまり引退があると考えています。今回は、ぼくが考えるク

    • Web3が日本のインフラを救う!? 加藤崇と考える、社会課題とゲームの役割

      ぼくが開発にかかわる『TEKKON』を運営している、Whole Earth Foundation(ホール・アース・ファウンデーション)の創業者・加藤崇さんと、Web3ゲームや現状の課題について話をしました。人型ロボットや人工知能の分野でビジネスを展開してきた加藤さんが、なぜ異業種のぼくと組んでWeb3ゲームに挑戦したのか? 『TEKKON』に込めた加藤さんとぼくの想いも詳らかにします。 Web3が黎明期のYouTube市場と似た変化に 加藤崇(以下、加藤): 岡本さんには

      • 「お金」の本質を考えてみる。暗号資産やトークンはなぜ不安定なのか

        人生に必要なものって、何でしょうか? ぼくは、「自分と自分を取り巻く人たちの健康」「信頼できるパートナー」「生活に必要なお金」の3つだと考えています。 健康は、自分だけの問題ではありません。妻や子どもが病気だったらと想像してみれば、わかりますよね。信頼できるパートナーは家族・友人・恋人ほか、いろんなケースがあるでしょう。ぼくの場合、会社の重要な部分を任せられるほど信頼できる仕事のパートナーがいるおかげで、こうやって海外で生活することができています。 この2つを得るには、

        • 絵本『幸福の王子』と建築家の夢。原体験からの生きるヒント

          幼稚園のころに読んだ、『幸福の王子』。この1冊の絵本が、ぼくの生き方を決めました。 これまで『ストII』や『モンハン』といった有名作品を手がけてきたこと、あるいはちょっと普通とは違う報酬体系や考え方による経営をしてきたことで、ぼくは、世間からもある程度興味をもってもらえる存在になりました。 そのため、「岡本さんのいまの生き方につながる出来事はなんですか?」などと質問してもらえることもあります。 今回は、そんなぼくを形成していった原体験について。そして、そんな原体験を経た

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          「弱いまま」で集うから成功する! 『モンスト』開発チームの舞台裏

          画力がすごく高く、「このゲームをおもしろくするためには、こういう絵を描かなきゃいけない」と常に考えられる20代のデザイナー。でも社会性はゼロで、会社員なのに1年のうちに出社できたのは、たったの12日(笑)。 『モンスターストライク』(以降、『モンスト』)は、そんな愛すべきスペシャリストたちが揃ったチームによって開発された大ヒット作です。 そのジャンルで先頭を走るには、何といってもチームで結果を出すことが大切です。では、どうすれば良いチームはできるのか?  過去の失敗や『

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          食費1日300円生活から​​大逆転のためにした「3つの約束 」

          食費は1日300円〜、服はフリマで1着30円。 これ、事業の失敗で17億円の負債を抱えてしまったぼくが、その後の3年間で設定していた生活費です。40歳までは年収7000万円もらっていた、50過ぎのおっさんが、華麗なる縮小です。 ほんとは服も買いたくなかったんですが、食費を抑えれば抑えるほど、体重って増えちゃうんですよ。安価な炭水化物を食べるしかないからどんどん太っちゃって、サイズの大きいものを次々買うしかなくなってしまいました。辛かったですねぇ……(詳しくは「17億円の負

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          17億円の負債とうつ。どん底にいたときの耐え忍び方

          霞がかかったように、白くぼんやりとしている頭の中。気持ちはずっと落ち込んだままで、銀行から呼び出されるときや診察以外は、家に引きこもって寝て過ごす。不規則な生活で食欲はないのに糖質の多い食事を続けているから、体重は増量していく。 これが、10年ほど前のぼくの毎日です。 これまでの連載ではずっと、「いい感じ」なところをお伝えしてきましたが、今回はぼくがどん底にいたときの忍び方・耐え方について、書いてみます。 経営難で320人をリストラ。17億円の負債を背負うよりもつらかっ

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          次に世の中でウケるもの、わかります! 「自分を寄せる」ヒット術

          Rolex(ロレックス)の腕時計が、いまものすごく高騰しています。185万円の時計を今日買って、腕に巻く。それを明日売りに行くと、定価を超えるどころか3倍近くの550万円になります。中古でもほしい人がいるぐらい、人気があるからです。 こうなることが、ぼくは何年も前からわかっていました。 値上がりしているのは、ロレックスの中でも「サブマリーナー」や「エクスプローラー」など、アウトドアでの使用も想定された「スポーツモデル」だけ。これはくる! そう思ったぼくはスポーツモデルだけ

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          『ストII』『バイオ』『モンハン』で目指した、「おもしろさ」を振り返ってみた

          人はなぜ、ゲームをするのか? 夢中になって遊べるのか? おもしろいからです。 ゲームは、エンタメ性なしには成立しません。それは、アプリゲームであろうが、家庭用ゲームであろうが、『TEKKON』のように社会貢献型ゲームとしてWeb3に場所を移しても変わりません。 いくら崇高な理念を掲げたレストランでも、おいしくないと人が集まらないのと同じ。当たり前すぎることですね。 では、「エンタメ性」とは、どうつくるのでしょう? ぼくが過去に開発したヒット作の中でも特に有名で、いま

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          個人のハッピー、エンタメ、社会貢献。3つがブロックチェーンゲームでなら叶う

          ぼくはいま、ゲームをつくりながら、未来を開発しています。 ん? 未来開発?? ハテナが頭に浮かんだ人も、少なくないでしょうか。 ゲームに人生を捧げてきたぼくは、ゲームの力を誰よりも信じています。だから、その力を生かすことで、簡単には解決できない世の中の課題を解決していける。そう考えているんです。 そんななか出会ったのが、インフラという社会課題を『TEKKON』というゲームで解決することを発想した、Fracta(フラクタ)CEOの加藤崇さんでした。 ゲームとして、まち

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          Web3.0の現在地と「安心してお金持ちになる」未来に必要なこと 【TEKKON開発者対談】

          Fix to Earn(インフラを修繕するという、社会課題を解決しながら稼ぐ)。 それが、ぼくが開発にかかわるブロックチェーンを使った、新しいタイプのゲーム『TEKKON』です。2022年9月に、日本、シンガポール、フィリピン、インドネシア、台湾、ブラジルで正式リリースしました。 今日は、Web3.0の現在地とこれからについて。ぼくが『TEKKON』のゲーム開発に携わることになった経緯やねらいなど、エンジニアで『TEKKON』のアプリ開発責任者である、Whole Eart

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          ゲーム業界で40年ヒットをつくってきた男がいま、Web3.0に挑む理由

          「岡本さん、このゲームを面白くしてほしいんです!」 ぼくにそう訴えかけてくれた、Fracta(フラクタ)の加藤崇さんとの出会い。これは人生の転機になるかもしれない。直感しました。 加藤さんは、Googleにヒト型ロボットを売却した唯一の日本企業として有名なSCHAFT(シャフト)の創業者。現在は、AIや機械学習に基づく水道管等のインフラ劣化予測のソフトウェアを開発する会社を立ち上げ、それを全世界に広げようとしている人物です。 人力で状況を確認するしかなく、費用面でどうし

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