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551. Timing of Allergenic Food Introduction and Risk of Immunoglobulin E–Mediated Food Allergy

Scarpone R, Kimkool P, Ierodiakonou D, et al. Timing of Allergenic Food Introduction and Risk of Immunoglobulin E-Mediated Food Allergy: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Pediatr. 2023;177:489-497.

乳幼児への食物アレルゲン超早期摂取の、食物アレルギーへの効果をシステマティックレビュー&メタアナリシス。乳幼児期にアレルゲン食品(牛乳、卵、魚、貝、木の実、小麦、ピーナッツ、大豆)導入し、1~5歳のIgE介在性食物アレルギーを評価された臨床試験が対象。該当は23試験、56論文、13794人。4つの試験(参加者3295人)で、生後2~12ヵ月(中央値:3~4ヵ月)で複数のアレルゲン食品を導入することで食物アレルギーのリスク低減するというエビデンス(RR 0.49 95%CI 0.33-0.74)。一方、5つの試験(参加者4703人)で、生後2カ月から12カ月までの複数のアレルゲン導入で、介入から離脱する割合が高いというエビデンスが得られた(RR 2.29 95%CI 1.45-3.63)。 生後3カ月から6カ月までの卵の導入が卵アレルギーのリスク低減と関連(RR 0.60 95%CI 0.46-0.77)という9試験(4811人)のエビデンスと、生後3カ月から10カ月までのピーナッツの導入でピーナッツアレルギーリスク低減と関連するという4試験(3796人)からのエビデンスが得られた (RR 0.31 95%CI 0.19-0.51)。牛乳の導入時期と牛乳アレルギーのリスクに関するエビデンスは、非常に低い信頼度であった。

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