752. Infant Deaths After Texas’ 2021 Ban on Abortion in Early Pregnancy
Gemmill A, Margerison CE, Stuart EA, et al. Infant Deaths After Texas' 2021 Ban on Abortion in Early Pregnancy. JAMA Pediatr. 2024;178:784-791.
テキサス州で中絶禁止法が施行されてからの乳児、新生児死亡の変化について検討。2018年から2022年の間で、米国では102,391人の乳児死亡があり、このうち10,351人がテキサス州で発生した。2021年から2022年にかけて、テキサス州の乳児死亡数は1985人から2240人となり、255人増加した。これは12.9%の増加に相当するが、米国の他の地域では1.8%と比較的低い増加率であった。テキサス州と対象となる比較州のデータを用いた反実仮数分析に基づくと、2022年3月から12月までの乳児死亡数は216人(-122~554)の超過が観察され、これは予想を12.7%を上回る増加であった。月次レベルでは、2022年3月から12月の間に、4月、7月、9月、10月の4ヵ月で予想を大幅に上回る死亡が観察された。新生児死亡の分析でも、2022年4月と10月に予想を大幅に上回る新生児死亡が発生し、乳児とほぼ同様のパターンが見られた。死因別の記述統計では、2022年の先天異常による乳児死亡はテキサス州ではより増加したが(22.9%増)、米国の他の地域では増加しなかった(3.1%減)。