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503. Triglyceride Lowering with Pemafibrate to Reduce Cardiovascular Risk

Das Pradhan A, Glynn RJ, et al. Triglyceride Lowering with Pemafibrate to Reduce Cardiovascular Risk. N Engl J Med. 2022 Nov 24;387(21):1923-1934. doi: 10.1056/NEJMoa2210645.

軽度から中等度の高TG血症(200~499mg/dL)かつHDL 40mg/dL未満の2型糖尿病患者に対するフィブラート vs プラセボ。主要評価項目は、非致死的な心筋梗塞、脳梗塞、冠動脈血行再建術、心血管系による死亡の複合アウトカム。プラセボと比較して、4ヵ月後の脂質レベルに対するフィブラートの効果は、トリグリセリド -26.2%、VLDLコレステロール -25.8%、レムナントコレステロール -25.6%、アポリポ蛋白C-III -27.6%、アポリポ蛋白B +4.8%。主要イベントは、ペマフィブラート群では572人、プラセボ群では560人に発生し、ハザード比 1.03 95%信頼区間 0.91~1.15。フィブラートでは腎臓の有害事象と静脈血栓塞栓症の発生率が高く、非アルコール性脂肪性肝疾患の発生率が低かった。

ということで、心血管系イベントに対しては、中性脂肪を下げても効果なし。

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