Today I Read #80

Otto SP, Day T, Arino J, et al. The origins and potential future of SARS-CoV-2 variants of concern in the evolving COVID-19 pandemic. Curr Biol. 2021;31:R918-29.

SARS-CoV-2の変異はどこから起こるかの話。1つ目の説は、オミクロンは人の間で感染しながら熟成された説。2つ目の説は、動物に感染して変異した説。しかし、最も有力視されている説は、免疫力が低下した個体にSARS-CoV-2が持続的に感染して、感染している間に変異したというものらしい。これはインフルエンザウイルスなんかでもよく言いますね。免疫力が低下している人は、ウイルスは宿主を殺すこともなく、中和抗体によって破壊されることもなく、数カ月間個人の中にとどまっているので、変異は起き放題であると。南アフリカにはHIV感染者が多いので、そういうのもあるかも(論旨はスティグマになってはいけないことを強調)。変異を防ぐ意味でも、免疫抑制者はきっちりワクチンしたいですね。

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