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447. Penicillin- and Cephalosporin-Resistant Pneumococcal Meningitis: Treatment in the Real World and in Guidelines

Cabellos C, Guillem L, Pelegrin I, et al. Penicillin- and Cephalosporin-Resistant Pneumococcal Meningitis: Treatment in the Real World and in Guidelines. Antimicrob Agents Chemother. 2022 Dec 20;66(12):e0082022. doi: 10.1128/aac.00820-22. Epub 2022 Nov 3.

Journal Watchより。
スペインのsingle-center study。1977年から2018年の間に肺炎球菌性髄膜炎で入院した患者339例を対象に、耐性菌治療について予後を調査。合計93例がペニシリン耐性、そのうち35例はEUCAST基準で定義されたセフォタキシム耐性。死亡は69例、治療失敗または再発は9例あった。ペニシリンおよびセフォタキシム耐性は死亡とは無関係だった。グルココルチコイド(1987年以降投与)は220例に使用され、死亡率は12%であったが、デキサメタゾンの登場以前では35%であった。治療不成功の9例のうち、4例がペニシリン感受性で、そのうち2例はペニシリン治療後、2例はバンコマイシ治療後に再発していた。4例はペニシリンおよびセフォタキシム耐性で、このうち2例はバンコマイシン、2例はセフトリアキソンに不応であった。4例とも高用量のセフォタキシムで救命されていた。経験的なセフォタキシム投与は治療不成功に対して防御的に作用していたが、一方でバンコマイシン単独での経験的初回治療は治療失敗と関連していた(p=0.002)。

髄膜炎に対するバンコマイシン単独治療があんまりよくないというのは、しっくりくる話なんじゃなかろうか。

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