見出し画像

592. Defining the Optimal Duration of Therapy for Hospitalized Patients With Complicated Urinary Tract Infections and Associated Bacteremia

McAteer J, Lee JH, Cosgrove SE, et al. Defining the Optimal Duration of Therapy for Hospitalized Patients With Complicated Urinary Tract Infections and Associated Bacteremia. Clin Infect Dis. 2023;76:1604-1612.

NEJM Journal Watchより。

尿路感染症再発の可能性は、抗生物質を10日間投与した患者と14日間投与した患者で同程度。7日間投与した患者では、抗生物質の静注または生物学的利用能の高い経口薬への移行で同様の結果が得られた。

米国24の医療センターで、菌血症合併の複雑性UTIで入院した患者の臨床データを収集。治療期間は7日、10日、14日に分類され、主要転帰は治療終了後30日以内の同一菌種による感染の再発。1099人の患者のうち、265人は7日間、382人は10日間、452人は14日間治療された。

最も多く分離された病原体は大腸菌(Escherichia coli)であった(59%)。ESBL産生菌は分離株の13%であった。再発率は10日間治療を受けた患者(5%)と14日間治療を受けた患者(6%)の間で差はなかった。しかし、7日間の治療を受けた場合、14日間の治療を受けた場合と比較して、再発の可能性は2.5倍であった。しかし、7日間治療群のうち、静脈投与または静脈投与後にバイオアベイラビリティの高い薬剤(キノロンやトリメトプリム・スルファメトキサゾール)への移行を行った患者に限定すると、再発率は7日間と14日間で差がなかった。再発エピソードにおける薬剤耐性の発生率は11%(7日)、10%(10日)、36%(14日)であった。

どんどん短くなるUTIの治療期間・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?