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747. Acute Cardiac Events in Hospitalized Older Adults With Respiratory Syncytial Virus Infection

Woodruff RC, Melgar M, Pham H, et al.  Acute Cardiac Events in Hospitalized Older Adults With Respiratory Syncytial Virus Infection. JAMA Intern Med. 2024 Jun 1;184(6):602-611.

RSV Hospitalization Surveillance Networkのサーベイランスデータを分析し、5回のRSVシーズン(2014~2015年から2017~2018年、2022~2023年まで毎年)にわたる12州内の50歳以上の成人におけるRSV感染症例を調査。急性心血管イベントの有病率を推定した。RSV感染が確認された入院中の成人6248例を対象とした。心血管イベントの有病率の加重推定値は22.4%(21.0%~23.7%)であった。加重推定有病率は、急性心不全15.8%(14.6%~17.0%)、虚血性心疾患 7.5%(6.8%~8.3%)、高血圧クリーゼ 1.3%(1.0%~1.7%)、心室頻拍 1.1%(0.8%~1.4%)、心原性ショック0.6%(0.4%~0.8%)であった。心血管の基礎疾患を有する成人は、ない成人と比較して急性心血管イベントを経験するリスクが高かった(33.0% vs 8.5%, RR 3.51)。RSV感染で入院した成人のうち、18.6%がICU入室を必要とし、4.9%が入院中に死亡した。急性心血管イベントを経験していない患者と比較して、急性心血管イベントを経験した患者では、ICU入院(25.8% vs 16.5%, RR 1.54)および院内死亡(8.1% vs 4.0%, RR 1.77)のリスクが高かった。

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