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345. Chest CT-based Assessment of 1-year Outcomes after Moderate COVID-19 Pneumonia

Bocchino M, Lieto R, Romano F, et al. Chest CT-based Assessment of 1-year Outcomes after Moderate COVID-19 Pneumonia. Radiology. 2022;305(2):479-485.

肺線維化は1年後の患者のわずか2%にしか認められなかった。

COVID-19肺炎が将来的な肺線維症を誘発するかどうかの研究。2020 年 3 月から 2021 年 7 月までに中等症〜重症の COVID-19 肺炎で入院したイタリア人患者 84 例(平均年齢 61 歳)で、診断後 3、6、12 か月でCT所見を検討。6ヵ月後のCTスキャンは40%のみが正常であったが、1年後のCTスキャンは93%が正常であった。

基底膜の混濁は、最初は全例に認められたが、1年後では2%。
浸潤影は、最初は71%の患者に認められたが、6ヵ月後には認めなかった。胸膜実質帯、線状無気肺、気管支拡張症などの線維「様」変化は、最初はゼロで、1年後では5%にみられた。網目状変化、牽引性気管支拡張などの線維性変化はベースライン時には認められず、1年後に2%に認められた。

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