562. Randomized trial of anticoagulation strategies for noncritically ill patients hospitalized with COVID-19

Stone GW, Farkouh ME, Lala A, et al. Randomized Trial of Anticoagulation Strategies for Noncritically Ill Patients Hospitalized With COVID-19. J Am Coll Cardiol. 2023;81:1747-1762.

NEJM Journal Watchより。

重症でないCOVID-19患者に対して、予防量、治療量、どちらの抗凝固療法がよいかのRCT。COVID-19（酸素飽和度、室内空気で94％以下）で入院中の非重症患者3400人を、予防的用量のエノキサパリン、治療的用量のエノキサパリン、または治療用量のアピキサバンに無作為化した。治療用量エノキサパリン群とアピキサバン群は，結果が類似していたため，アウトカムの解析のために統合された。

30日間の複合主要アウトカム（死亡、集中治療の必要性、全身性血栓塞栓症、または脳卒中）は、治療的用量併用群と予防的用量併用群の間で有意差なし（11％ vs 13％）。全死亡率は、治療群で予防群よりも有意に低かった（4.9％ vs 7.0％ NNT: 48）。血栓症、全身性塞栓症、大量出血を起こした患者は1％未満であった。