見出し画像

477. Covid-19 Surveillance Testing and Resident Outcomes in Nursing Homes

McGarry BE, Gandhi AD, Barnett ML. Covid-19 Surveillance Testing and Resident Outcomes in Nursing Homes. N Engl J Med. 2023 Mar 23;388(12):1101-1110. doi: 10.1056/NEJMoa2210063.

SARS-CoV-2サーベイランスをたくさんしている介護施設と、ほとんどしていない施設で、その後の患者発生や死亡は異なるかという胸アツ研究。

新規症例発生(潜在的アウトブレイク発生)100件あたりのCOVID-19発生数は、試験している施設の居住者で519.7、試験していない施設の居住者で591.2。死亡者数は、試験している施設で42.7、試験していない施設で49.8。ワクチン承認前に限ると、潜在的アウトブレイク発生100件あたりの症例数は、検査している施設で759.9、していない施設で1060.2。死亡数は125.2 vs 166.8。オミクロン流行期以前は、検査している施設としていない施設で症例数と死亡数は同程度だったが、オミクロン流行期では検査している施設で症例数が減少。しかし、死亡数は同程度だった。

サーベイランスの強化は、特にワクチン承認前、入居者のCOVID-19発症および死亡減少に寄与していたという結論だが・・・「ワクチンしていれば、サーベイランスの強度は、患者発生や死亡にあまり関係しない」という風にも読める。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?