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544. In-Class Cross-Reactivity among Hospitalized Patients with Hypersensitivity Reactions to Fluoroquinolones

Shah S, Clarke LG, Adams KK. In-Class Cross-Reactivity among Hospitalized Patients with Hypersensitivity Reactions to Fluoroquinolones. Antimicrob Agents Chemother. 2023:e0037423.

フルオロキノロンはβ-ラクタムに次いで2番目にアレルギーが多いらしい。研究対象は、levofloxacin(LVX)、moxifloxacin(MOX)、ciprofloxacin(CIP)に対するアレルギー反応が確認され、別のキノロンを投与されたことが記録されている入院患者。対象患者230名(女性80%、白人95%、年齢中央値59歳)のうち、161名が初回アレルギーの後にタイプの異なるキノロンを投与され、69名が初回アレルギーの前にキノロン投与を受けていた。アレルギーは、発疹およびじんましん(81%)、呼吸困難(6%)、血管浮腫(6%)、アナフィラキシー(4%)であった。アレルギー反応後に別のキノロンが投与された161人の患者のうち、アレルギー反応が生じたのは6%だけであった(1人は血管性浮腫)。161人のうち30人がその後、さらにキノロンの投与を受け、2人が呼吸困難を起こした。それぞれ初回のLVFXとMXFXで発疹とじんましんを呈していたが、シプロフロキサシンで1回はクリアしたものの、2回目で呼吸困難を起こした。アレルギー反応のリスクはMXFX(9%)が最も高く、次いでCPFX(6%)、LVXF(2%)であったが、統計的な差はなかった。

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