268. Monkeypox Virus Infection in Humans across 16 Countries

Thornhill JP, Barkati S, Walmsley S, et al. Monkeypox Virus Infection in Humans across 16 Countries - April-June 2022. N Engl J Med 2022; 10.1056/NEJMoa2207323.

16カ国、528人のサル痘患者を対象としたケースシリーズ。
患者の98%はゲイまたはバイセクシュアル男性、2%は異性愛者。9%が天然痘ワクチン接種の既往あり。95%で性行為による感染が疑われた。95%に発疹(黄斑、膿疱、小水疱、痂皮)があり、肛門性器に最も多く(73%)、その他の部位では顔(25%)、掌または足裏(10%)。病変は10個以下が多く、39%は5個以下。その他の所見としては、性器潰瘍(10%)、直腸粘膜病変(12%)、直腸痛、直腸炎、テネスムス、口腔咽頭症状(5%)などがみられた。発熱は62%で、すべての患者に前駆症状があったわけではなかった。長期的な評価を受けた30人の患者のサブセットでは,最初の皮膚病変から追加の皮膚病変までの期間の中央値は5日(2〜11)。41%がHIV感染者、しかし、ほぼ全員が治療を受けており、臨床症状はHIV感染者と非感染者でほぼ同じ。性感染症のスクリーニングを受けた患者の29%では、ほかの性感染症を併発。全患者の13%が入院、その多くは疼痛管理や皮膚軟部組織感染のため。重症例としては、心筋炎が2名、喉頭蓋炎が1例。テコビリマット、シドホビル外用などの治療を受けたのは、全体の5%のみ。

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