ひとり言をつらつらと

僕はHSP。いわゆる繊細さんだ。

日常の中で小さな変化に気づいたり、人の些細な優しさにあたたかみを感じたり、人のちょっとした気遣い、快適な気温、天気、服装などに幸せを感じやすい。

誰がなんて言おうと繊細さんだ。

そんな僕だからこそ、嫌なことにも敏感で、ひどく落ち込みやすく、傷つきやすい。
病みやすい。

騒音、きつい匂いや景色、明るすぎて眩しすぎる場所、きつい口調や悪口、暴言・不平不満、競争主義・結果主義、パッと思いつくものを書いてみたけどもっと無数に存在している。

僕が毛嫌いしているものたちだ。

これは考え方次第でどうにかなる問題ではない。れっきとした体質。本能だ。

寒いところでは鳥肌がたつのと同じように、
騒音や刺激の強い環境では気が滅入る。
あまりよくない言葉たちを聞くと嫌な気持ちになる。

僕はこれまで、自分がHSPということをあまり気にしたことがなかった。

一度それに関する本を読んでみて、あぁ自分て繊細さんだったんだな、って思ったくらいでそれ以上も以下も何も思わなかったから。

でも僕は、今自分が繊細さんであることに感謝している。
自分がこれからどう生きていけば幸せになれるか理解できそうだからだ。

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例えばこれ良いな、これ好きだな、幸せだなって思う瞬間。これって誰もがみんな持ってる。

だから人って、そればかりを求めて自分の人生を決めていくんだよね。

これが好きだからこの仕事しよう。
あれがしたいからそのために頑張ろう。
とかかな。

もちろん好きなことを仕事にしたりモチベーションにするのは素晴らしいことだと思う。

だけどある時、
〝あれ?何でこんなに辛いんだ?〟
って壁にぶち当たる。
とてつもなく高くて厚くて怖い壁だ。

好きなことが嫌いになりそう…。
思ってた人生と違う…。
こんな風になるなんて…。

一度は経験したことあるんじゃないかな。

…それはきっと、世の仕組みがそういうもんとか、社会に出たら辛いことが待ってるとか、そんな分かりきってる答えでは片付けられない。

僕は思う。
自分にとって嫌なものを、良いものと同じくらい大切にしていないからじゃないかな。

耐えられるくらいの辛さ、しんどさ、不安だったら、好きなことで得られる幸福感を見返りとしてもらうことで心のやすらぎは保たれると思う。

でもそれがもし度を超えてしまったら、人って病むんだよね。精神的に病む。
繊細さんだけなのかもしれないけどね。

繊細な人じゃなかったらほんとにどんな状況でも自分で希望を持って楽しめると思うんだよな。

んで、精神的に病んだら何が起きるかって。
体に異変が出始めるわけ。

寝てもすぐ目が覚める、食欲がわかない、髪が抜ける、お腹を壊す、口数が減る、笑えない。
やる気もわかなければ意欲も出てこない。

これらは僕が経験してわかったこと。

僕は最近それで軽く鬱になったからこれは確信できる。

だから僕は、好きなことがしたい・欲しいから〝がんばる〟ってとっても辛いことなんだなって最近思って。

もちろん怠けたいとかだらけたいとか楽したいとかそういうのじゃないけど、好きなことのために耐えなければいけないことが多かったら僕はパンクしてしまう。キャパオーバーになるわけだ。

じゃあどうしたら良い?って考えた結果、
だったら始めから〝嫌なこと〟を自分の周りから取り除いていけばいいんじゃないかなって思うようになったの。

多分僕は、夢が叶わなくても幸せになれる。
夢が叶わなくても他人は僕を責めたりしないし咎めたりしないし悪く思わない。
もしそう思うような人がいたとしても付き合わなければ良い。

大切な人たちに囲まれて、やりがいを感じられる仕事に出会えて、自分が心地よく感じる暮らしを送っていれば、それだけで僕は幸せになれる。

そう考えたら夢を叶えられなかった自分を卑下する必要もなくなって心の重荷がストンと落ちる気もする。

言い方は悪いが周りの期待が僕の心を重くしているのは事実。
だけどもし僕が途中で何かを投げ出すようなことをしても、笑ってあたたかく迎え入れてくれるような人達としか付き合ってこなかったと思う。

だから僕は、周りのためにがんばる以前に、自分の幸せを徹底して守ることに決めた。

社会に出て働いてみないとわからないこと、向き合わなければいけない現実があるのは予想している。

でも僕にはまだ猶予がある。
これから仕事を考えられる猶予が。
あとは少しの考える時間が。

和歌山に来て、今の環境を良いと言うには少し難しい。
もちろん感謝はしているが。

だけどここに来たからこそ、自分の中の大事な価値観に改めて気づかせてもらえた。
新しい考え方を身につけさせてもらえた。

ものは受け様、捉え様。

大丈夫。大丈夫。
辛いのは今だけだから。
去年の今頃の方が数十倍病んでた。

環境は自分で選べる。
もちろん付き合っていく人も自分で選べる。


あとは少しの勇気があれば。

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