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目の前に広がる世の中をどう見るか

noteファンの皆様こんにちは。

つい先日の話ですが、徳島インディゴソックスのホームゲームの観戦に行ってまいりました。

徳島インディゴソックスといえば、独立リーグ界隈において無類の知名度と実力を兼ね備えた人気球団といえます。

そんな球団だからこそ、設立20周年を迎える今現在において一つの“ブランド”として確立しており、お客さんも一種の“エンターテイメント”として球場へと足を運ぶ方も少なくありません。

和歌山ウェイブスとして、野球の実力はもちろん、観客動員数においても学ぶべきことがそこには詰まっているのだろうと考え、実際に現地へと向かったことが背景にあります。

我々の球団事務所から片道4時間の道のりを経て、ようやく辿り着いた“むつみスタジアム”。

待っていた光景というものは、普段見慣れた和歌山ウェイブスのホームゲームと遜色ないくらいの装飾でした。

のぼり旗が立てられているのも敷地内のみ。それも入り口周辺。
まぁこれは管轄している市が認めないことには、駅から球場までの道のりに立てられないのでしょう。

受付一つとっても、何ら変わりのない一般的な入り口でした。

強いていうなら“選手用差し入れBOX”たるものがあり、実際そこにはいくつかの差し入れが既に置かれていたということくらい。

やはり選手個人に熱烈なファンがいるということでしょう。
平均して野球のレベルが高い四国ILにおいて、個人のファンがつくのはほんの一握りなのかなと、勝手に予想していました。

そしていざ入場。
そこに待ち構えていたのは多数のグッズ達です。

映画館の入場口にあるグッズ売り場を想像してもらえるとわかりやすいですが、本当にたくさんのグッズが平積みで並んでいました。

これもひとつお客さんの購買意欲を上げる手法なのでしょう。
シンプルにインパクトの大きさが違います。

スーパーでもよく“特売品”と銘打ち、値下げした商品が普段の売り場から抜け出し、ポツンと通路にワゴンごと置かれていることがよくあります。
しかもその中の残り商品が多ければ多いほど人目を惹き、お客さんは興味を示します。

普段和歌山ウェイブスがグッズを売り出す時、全商品を知ってもらうために横一線にして、一つずつ横並びにしてあります。
言われてみると、どこか物寂しさを感じますね。
どちらの方が購買率が上がるかはわかりかねます(同じ商品・同じ顧客で検証していないため)が、グッズの内容以外で勉強になった点です。

さぁいよいよスタンドへと駆け上がります。
目の前に広がった光景というものは、圧倒的に数の多い“選手のぼり”。

それだけ選手個人が営業に回っているということなのか、選手個人にスポンサーがつくほど選手自身に魅了があるのか。
どちらが正解かはわかりませんし、もしかしたらどちらも正解かもしれません。

ただ一つ言えるのは、抑揚の少なく、ハキハキとした喋り方が特徴のアナウンスにかっこよさはあったものの、注意して聞かないことには内容が入りづらい印象を持ちました。

普段から足繁く通っているお客さんからしたら聞き慣れた音声かもしれませんが、初見の僕には置いていかれ気味にもなります。

さらには登場曲やイニング間のBGM。

和歌山ウェイブスにはありがたいことに、スタジアムDJの方が毎試合(ホーム戦)には来ていただいており、場内を盛り上げてくれています。

“音楽”の重要性に改めて気付かされました。

ましてや球場周りに違う施設が存在していたこのむつみスタジアム。
野球目当てで近くを通りかかった人向けにも伝わるのがこの音声。

試合開始前から通行人たちの興味を引く一つの施策にもなりうるのでは?と球場周りを探索していた時に感じました。

そしてメインディッシュの野球の試合。

・速い球を投げる力
・バットを強く振る力

この二つは関西独立リーグで目が肥えてしまった僕にとっては印象強く残りました。

シンプルな身体能力が高いなと思った一方、よくよく見てみるとフライを打ち上げた選手が二塁まで走る。
絶対アウトタイミングの内野ゴロでも全力で一塁まで駆け抜ける。
三振しても歩いてはベンチに帰ってこない。

スカウトの観に来る数が圧倒的に多いリーグだからこそ、細やかなところまで意識が徹底されているなぁと改めて実感しました。

これは全選手(ステージ関係なく)見習ってほしいところ。
誰でもできますし。

試合は5回終了までしか観ませんでしたが、おそらく練習生(?)の選手らがスタンドで売り子をしていたり、イベントの手伝いをしている風景を見て、“良い営業”だなぁと素直に思いました。

一見何の変哲もないホームゲームのようにも見えますが、目の前で起きている事象には必ず原因が存在します。

“集客をしなくても埋まるスタンド”

この現実に対し、どう受け止めるかが重要。
ここでようやくタイトルの問いです。

レベルが高いから?選手の顔と名前が強いから?
立地?知名度?県民性?歴史の長さ?

考えられる原因はいくらでもあるし、きっとどれも正解なんだと思います。

敵わないところも正直ありますが、それより見習えるところと独自性をしっかり理解することの方が戦略的には賢いですよね。

四国ILの試合はシンプルにレベルが高い。
“野球の試合”として観るにはこの上なく面白いのでしょう。
選手の熱烈なファンも多いかと思いますが、安価でプロ野球に近い試合を観れることが強みなのかとも思います。

土地柄もあり野球好きが多い和歌山。
野球観戦に目が肥えた人は、自然とプレーのレベルも見てとれてしまいます。
安価ながらも新規顧客が観たがらないわけはそこにもきっとあるでしょう。

現状試合を観にくる人も、“選手の知り合いか球団関係者”が多いです。

もちろん選手の実力が上がってプレーのレベルが上がることは嬉しいことですが、そういった選手は大抵他所のリーグへと移っていきます。

この現実を受け止め、今ある環境をふんだんに使いこなすためにも、より多角的に物事を捉え、全ての事象に潜む背景をくまなく分析していくこと。

その結果がより明るい未来へと繋がってくるはずです。

まとまりもオチもない文章にはなりましたが、すみません。

この問いに対して皆さんも今一度考えてみてはどうでしょうか。

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