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『辰巳』 ユーロスペース上映後、舞台挨拶、トークイベント参加レポ

4月28日に東京転居のタイミングで、下北沢トリウッドで『止められるか俺たちを2』の井浦新トークイベントが開催されることを知る。初回のチケット販売は、直前で記憶から消え去り、寝入っていたのだが、2回目開催のチケット販売には、万全の体制で臨む。しかし惨敗😭
5/4下北沢トリウッドのチケット取れなかったの悔しすぎ、どうにも収まらない気持ちを落ち着かせるため、気になっていた作品『辰巳』観に行こうと、上映館を探した。
何と! ユーロスペースで舞台挨拶、トークイベントがあるじゃないか😆  思わず19:00の上映回のチケットをポチる。

小路紘史監督は、前作『ケンとカズ』の衝撃が強く、次回作を楽しみにしていた。
そして、小路紘史監督の話聞くのBeppuブルーバード映画祭の舞台挨拶以来で、その時は、一緒に登壇したのが阪本順治監督と、カトウシンスケさん。
阪本順治監督から、「早く次回作を撮りなさい!」と発破をかけられ、アベさんからも「そうですよ、小路監督、なかなか次撮らないんですよ」と、突っ込まれる中、振り切れたように、
「これから、ちゃんと撮ります!」
と、宣言した場に居合わせていたため、それがカタチになるのを心待ちにしていた。
雨が降っていたが、渋谷まで歩いて行く。

『辰巳』本編の感想は、相変わらず、小路監督の画作り、演出、芝居の切り取り方がエグすぎる。そして、舞台挨拶に立った辰巳役の遠藤さんが予想以上に好青年。
「この人からどうやってあんな役を引っ張り出したのか?」
と、魔法でも使ったのかと思ってしまう。

また、出てくる人、出てくる人、個性が有り過ぎて、当て書きなんじゃ?と勘ぐる程。
しかし、この作品、ほぼ役者をオーディションで選んだという記事をネットで読んだ。
小路紘史監督の手腕に唸ってしまう。
監督の執念と言っても良い程の強い思いが、カタチになった作品だと思った。
これで自主制作だとは、本当に信じられない。
役者の本気、制作者の本気が、映像からビシバシ容赦無く伝わってくる。

上映後のトークで、気になる点にも触れていた。
自分もラストシーンのカメラワークが凄く印象に残っており、ドローン撮影かと思っていたら、クレーンでの撮影だったとの話。
内容といい、最後のシーンといい、『レオン』を思い出してしまう。辰巳のラストシーンは、レオンでは冒頭のシーンに当たるのだけど。

帰り際、小路紘史監督がお見送りをされてたので、思わず駆け寄り話し込む。
Beppuブルーバード映画祭で、小路紘史監督が舞台挨拶された時、客席にいたこと。
阪本順治監督が
「次回作を早く撮りなさい!」
と、発破をかけていたのをその場で見ており、今回この作品を観れて、歴史的瞬間に立ち会った様な気分だったこと。
また、
「役者が本当にハマり役で、まるで当て書きしたみたいでした」
と、伝えると、
「いや、役者決まってから当て書きしたんですよ」
とのお返事。
やっぱり、その役者さんの引き出しに合わせた脚本に書き直されてるんだなと、とても参考になった。

小路監督に、御礼を言って、隣にいらした主演の遠藤雄弥さんにもご挨拶。
辰巳役の遠藤さん、普段から神経質そうな表情をされてるのかと思ったら、表情が温和な方でびっくり! あの眉間のシワは、演技で作ったものだったのか!?
本人にも、映像と普段がかなり違う印象であること、監督の前作、『ケンとカズ』の時も、役者の印象がかなり違い、役者としての引き出しに驚いたことを伝える。
「小路作品あるあるですかね? たぶん、撮られてる小路紘史監督が1番怖いんですよ」
という遠藤さんに
「Beppuブルーバード映画祭の時も、阪本順治監督が、小路紘史監督のこと怖がってました」
と伝え、話は尽きないが、周りにお待ちのお客様もいたので、御礼を最後に述べて引き上げる。

上映後、本当に贅沢な時間を貰えた。
大満足。

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