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映画『仮面ライダーガッチャード』『爆上戦隊ブンブンジャー』感想


ライダーの映画は気分によって観たり観なかったりなのだが、可哀想な一ノ瀬宝太郎が見たかったので観てきました。何とか終映までに間に合ったぜ……

○『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』

戦隊パートは時間が短い分毎回ハズレがなくていいですね。
大也を中心として全く畑違いのプロフェッショナルが集まっているというのが、他の戦隊と比較してもあまり例が無いブンブンジャーの地味に珍しい点だと思っているのですが、今回はその設定に準じてそれぞれの得意分野での見せ場があって大変よかった。錠はずっと体を張っていた。
あとこれは本編でもそうなんですが、やはり志布戸未来の扱いが大きめな気がしますね。あまりにも主役的扱いなので僕はブンブンジャーという作品を志布戸未来を主人公とする乙女ゲームのように捉えているところがある。
個人的には、リュウソウジャーくらいから女性戦士を従来のヒロイン的な扱いから他男性のメンバーと同列に、性差なく描写する方向にシフトしてきた印象があるんですが、今回もそういった意識があるのかなと感じました。戦隊はこういうのがあんまりわざとらしくなくて自然な塩梅でできているなーと思い好印象ですね。
ただ、ブンピンクの顔のピンク色がエグゼイドの前髪と同じ退色の仕方をしている気がして、途中からそこばかり気になってしまった。そんなことを気にして映画を観てはいけない。これだからオタクは。

○『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』
曇る一ノ瀬宝太郎を観に行った。未来の宝太郎は思っていた以上に全てを奪われており、とっても満足した。
本編で未来の宝太郎をゲスト的に登場させて、映画で本格的にスポットを当てる。今回集客が上手いっすよね〜〜〜 まんまと映画館にまで足を運んでしまった。
DAIGOと本島純政が同一人物として繋がるだろうか……?という疑念があったが、間に眼帯の一ノ瀬宝太郎(本島純政)が挟まるだけで割と腑に落ちたのは凄いっすね。過酷な20年を生きてきたんだからそりゃ顔つきも変わるよねという納得もあり。
また本編だと宝太郎とりんねって演劇部の回ぐらいでしかお互いについてどう思っているかの描写がなかった気がするんですが、今回はその辺りの描写がいっぱいあってよかったです。別に恋愛感情じゃなくてもいいんだけどさ、錬金アカデミーの仲間という以外の感情がなにかあると嬉しいですよね。未来りんねのヒロイン力もグッド。
あと鏡香さんが好きなので出番が割とあったのも嬉しい点でしたね。何となく映画には出演しないぐらいのポジションだと思っていたので。

ただ、今回一つ明確に不満がある。この映画に対してというよりはライダー映画ではままある構成についての不満なのだが。

ライダー映画では複数のライダーに見せ場を作る都合で戦場が細分化していくのはよくある事なんですが、1つの戦場で敵を撃破→場面転換して別のライダーがまたピンチに陥っている という流れが続くとこっちのテンション感がついていけなくなるのでつらい。特に今回現代と未来で戦場が完全に2分化されているので、2つの場所での戦闘を交互に映されてもその度にこっちのテンション感にブレーキがかかり、いまいち乗り切れなかった印象があった。
同じく戦場が別れた場合でも一斉に逆転してテンポ良く敵を倒していくパターンの映画もあるので、そっちの方が個人的には好きですかね〜。
まあこれは複数のヒーローに見せ場を作らないといけないというヒーロー映画の至上命題にも関わる部分なので、仕方ないところかなとも思うのですが。

そういう構成の話を抜きにすれば、今回ガッチャードの映画としては見たいもの見れて満足でしたね。特にエンドロール入ってからがいいね。主題歌のTHE FUTURE DAYBREAKが爽やかで夏の雰囲気にピッタリかつガッチャードの集大成をみたという感情にさせてくれるし、塗り絵コンテストの受賞者の作品発表で子ども頃に観たポケモン映画を思い出してちょっと泣きそうになった。
鏡香さんとミナト先生の描写も嬉しい。宝太郎とりんねの最後のやりとりもよかったっす。

いいもの観たという爽やかな満足感を最後に与えてくれたので、この映画は100点満点です。

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